私の1日は量販店の買い出しから始まる。
特売のチラシをチェックしながら各量販店を廻るのが日課である。
その日はサラダ菜とほうれん草が安かったので用賀の大手量販店に赴く。
カートの籠に商品を詰め終わりレジの列に並ぶ。
その日は混んでいた。私のすぐ前に並んでいるやや年配の男性はカートに商品モリモリで上な段にカゴ2個、下の段にはビールと飲料水ケースがそれぞれひと箱づつだ。が、しばらくするとその相方と思われる女性がこれまた同じくらい商品をモリモリ積んだカートを押してその男性に合流するではないか?
更にその女性はそのモリモリカートを男性に託して更に買物をしに列を離れた。
これはアカンやろ?
予め知っていればココに並ばずに他の列に並ぶのに、
普段、森の小動物の様にビビりながら日々を暮らす私だがどうにも納得が行かない。
逡巡しながらその相手を観察すると背が高くスキンヘッドに髭をはやし一見強面だけど手足が細く腹がボッテリしたハリボテ体型だ。
(コイツなら勝てる!普段から腕立て伏せとスクワットをしてるし最近はマメに整形外科で腰の牽引もしているので腰の状態も万全だ!)
相手を見て判断する卑怯な私はまるでアベシンゾーではないか!
仮に相手が反撃して身体に触れてくればそのまま倒れて「救急車!救急車!」と大騒ぎすればよい!選択肢も充分だ!
更にここは用賀で、用賀から農大通りまでうちの店に通う客などいないし私自身の面が割れていない、どころかマスクで顔半分は隠れている!
自信は深まるばかりだ。
この勝負もらった!
「お父さん、お父さん、その2台目のカートはダメでしょ?」
するとそのスキンヘッドがいうではないか、
「何?何が問題?夫婦で買い物するから問題ないじゃん?何言ってんの?」
「夫婦とかは関係ないでしょ、その行為は常識ないでしょ?」
と私
するとスキンヘッドの相方が戻って来て
「それはあなたの常識で私達の常識と違うから!人それぞれの常識は違うでしょ!それにどこにも書いてないじゃないのカートを後から持ってきたら駄目って!」と逆ギレ。
「書いてなきゃ何やってもいいの?そんなバカな事ないでしょ?じゃあ連れ合いが後からカートを5台6台10台とか持ってきても問題ないのか?」と私
スキンヘッドがすかさず
「アンタの常識を人様に押し付けるなよ!」と逆ギレ
「じゃあそこのサービスカウンターのスタッフに裁定してもらいましょう」と私、
「アンタが行けよ、オレたちは何も問題ないから、アンタが問題なんだろ?」
(そもそもお前らが問題を起こしてるんだろうが!)
もうね、
ここで完全にスイッチ入る。
①全ての人に現在何がここで起こっているのかを知らしめウェンブリー競技場のイングランドのように自分のホームグラウンドの環境を創る事
②自分の不退転の気迫を相手に見せる必要性
を示す為に全館内に響き渡る大声で
(一応声の大きさには定評がある私)叫ぶ私。
サービスさ〜ん!!サービスさ〜ん!!
割り込みです!!
サービスさ〜ん!!サービスさ〜ん!!
割り込みです!!割り込みです!!
サービスさ〜ん!!サービスさ〜ん!!サービスさ〜ん!!至急5番レーンに来てください!!
(そこの量販店は釣り銭が切れたりするとレジ担当がサービスさん!サービスさん!お願いします!と声をあげるのが常なのだ)
辺りがシ〜ンとし私の澄んだ声が館内にこだまする。
진짜 메아리쳤다니까!
まさかその戦法に出る?!
館内の全視線が私達3人に集まるとスキンヘッドとその相方のババアが完全に怯む!
すかさず
買い物をお楽しみのみなさ〜ん!!見てくださ〜い!!
この人達割り込みで〜す!!
サービスさ〜ん!!サービスさ〜ん!!
割り込みで〜す!!
正直、この時はとても気持ちが良かった、快感だった、カ・イ・カ・ン
何故なら私は普段から抑圧された生活を送っている、マイノリティとしていつも嫌韓に溢れる社会に辟易している、高校無償化裁判の結果にも鬱憤を感じ、家庭内でもマイノリティ、更には後輩達との食事会でも「先輩、声デカいです」と抑圧と共に生きている(全て現在進行形ですから!)。
その抑圧された私の精神が今ここに解き放たれたのだ!
店長と副店長が走って来た。
レジ係のレディ達の後ろ姿の肩が小刻みに震えているのが見える。
おそらくスタッフ以外の一般人が「サービスさん!」と叫んだのは史上初ではないだろうか。
店長と副店長が事情聴取する、当然私の主張に軍配があがり、スキンヘッドどクソババアの前でハッキリクッキリ注意してくれた。業界用語で言う「レジの場所取り」行為にあたるらしい。
でもやはりそこは日本の大手量販店、大事にはしたくない、穏便に済ませたい、副店長が私の耳元にそっと
「お気持ちはわかりますが、今回だけはこらえて下さい、なるべくレジを急がせますので」
それではレジが可愛そうではないか!
と思ったけど、ここは引き際だ、という事もあったがこの時点でかなりスッキリしている、解き放たれたから。
「いえ、あなたがたスタッフさんの落ち度では全くありませんので、あのバカップル二人のせいですので」
するとバカップルのクソババアが
「目上の人にバカって何よ!あなた礼をわきまえなさいよ」
すかさず返り討ちにする私
「人から尊敬されたいなら尊敬されるような行動を取れこのバカ!尊敬されるのに歳や性別は関係ないんだよこのバカ!」
ボケという言葉を使おうか迷ったものの「ボケ」だと言葉にまろ味が出て優しくなってしまうのでここは敢えて関東の「バカ」を使う。「バカ」の方が冷たく尖いキリの様に相手の心に刺さるのだ。
年配のバカップルは最早私には文句を言わずに店のスタッフにブツブツ言っている。
トドメを指すのは今だ。
「いつまでグダグダ言ってんだ!オマエみたいな大人が社会を腐らすんだよこのバカ!」
(バカの3連発で敵を串刺し!)
支払いを済ませてレジのレディに
「お騒がせしてスミマセンでした」と一言かけると
「いいえ、よく言ってくださいましたよ」
今まで一度も笑ってくれたことが無かったそのレディが初めて笑顔を私に向けてくれたが、本心なのか、コイツとは関わらないほうがいい、と思ったのかは定かではない。
でも、マジで全く盛ってない本当の話!
わたしもね、やるときゃやるんです!
但し相手を見て、と言う条件付きですが、ダサ〜おれ!
9月だけどまだまだ熱い!
「真夏の出来事」
日本の有権者達が降ろせなかったアベちんをコロナ19が簡単にサクッと降ろしちゃった!なんと言う皮肉。
トランプも絶対に落ちると思う。
4年前に大外れしたから評論家達はみんな「隠れトランプ支持が〜」とかめっちゃ慎重になってるけど絶対に落ちる!
コロナがトランプアメリカを丸裸にしちゃったじゃん!
네 여러분 용감한 하루되세요!
アンニョーン!!