こんにちはー!らいでーす!

 

不妊治療をしている誰しもが妊娠するとは限らない。

 

もちろん、結果的に妊娠して無事に出産できれば良いが、中には年齢的なのか、金銭的なのか、精神的なのか、人それぞれ事情は違えど、治療をストップするタイミングが来る方も多い。

 

そんな中、実子を授かることを断念して、養子縁組という選択をされる夫婦の方も少なくはない。

 

先日、うちにいらっしゃた患者さんで、年齢は43歳。さんざん体外受精を繰り返して、ここ最近は採卵をするも卵が採れず・・・・。

 

「次、採卵をして凍結胚が作れなかったら不妊治療はやめよう。」

 

でも、子どもを持つことを諦めたくはないから、最後の不妊治療と同時進行で養子縁組の研修を受けようと思う。と。

 

 

研修があって、夫婦の面談があって、自宅訪問があって・・・・

 

それぞれに団体や県によっても、流れは違うようだが、どちらにしろハードルは低くはない。

 

養子縁組って実際選ばれるためには結構時間がかかるみたい。

 

だからこそ、同時進行で進めていくと。

 

 

先日、その患者さんの採卵が終わり、卵子は1個採れたけど、結局育たなかったとの報告。

 

実はグレードの低い凍結胚が1つだけ残っているんだけど、とりあえずはその胚は戻さず、凍結延長期限までは保留ということ。

 

今後は養子縁組の方を優先で進めるということでした。

 

 

もちろん、出来れば自分のDNAを受け継いだ実子がいい。

 

しかし、それが難しい場合の選択肢として、養子縁組を選択する方は結構少ない。

 

養子縁組や卵子提供、代理出産など、生殖関連の問題には必ず倫理的や法律的な制約が多々出てくる。

 

養子縁組の場合、本当にこの夫婦に預けても問題ないか?

虐待やネグレクトなどの心配はないか?

 

などチェックすべきところはチェックするべきだけど、もっとより多くの人が選択肢の一つとして検討できるように出来ればいいなと思った。