1年で1000首をつくる -4ページ目

1013

「日本語を使わなければ何一つ言えないだけさ」亡国の民

1012

もう二度と会えない人の名前から千の矢が降る すべてが刺さる

今日からの目標

一日一首、ちゃんと詠む。

1011

君からの逃げ場がほしい つながりは喉に食い込む鋼の糸だ

1010

そこかしこソファにうつ伏すひと数多 会社(しろ)のどこかに眠る姫君

1009

あなたから触れてくるのを待っていて動けずにいる まだ氷おに

1008

だからだろ。一人になると茫洋をチューニングする相手がいない

1007

我が四肢を鰭へと変えし夕立の消ゆ 空清く青く燃え立つ

1006

銀紙の星を吊せる鋼かも 電気の紐は空調に揺れ

1005

望ましき終わりの景色 どれひとつ検証してもあなたが居ない