我慢が必要
熱中症などの危険性を伴う暑さが続いております。
そのため、体力が奪われがちです。
こんな時に、もう少し体力があれば、と感じている方も多いかと思います。
日ごろからご自分が運動不足であると自覚がある人は、さらに状況は悪く、筋力も持久力も低下している場合がほとんどですので、とても危険なカラダの状態にあります。
しかし、ご自分のカラダの状態に無頓着で、動こうとしないでいると、ゆくゆくは、加齢による体力低下、身体能力の退化という医師の判断を仰ぐことになり、遅きに失することになります。
たまに運動するだけでは効果を得られにくいのも当然です。
年齢に関わらず、体力をつけるためには、適切で、十分に考え練った作戦を立てることが大切です。
体力とは、運動したり日常生活でカラダを動かしたりすることに必要としている、基本的な身体的能力で、筋肉を動かす力、カラダを上手に使うために必要な力、瞬間的に引き出せる力、運動や外的要因に長く耐える力、総じて長時間の運動や連続しての負担・負荷に耐えられる力、つまり、スタミナや粘り強さと言えます。
これらの力を機能的かつ総合的に働かせられるカラダこそが、健康と言えます。
年齢が進むにつれて、これらの能力は落ちていきます。
そのため維持をするだけでも適切なトレーニングが必要とされています。
もちろん年齢を重ねても、しっかりと取り組めば、体力は向上します。
衰えてしまった体力をつけるためには、何よりも「続けて運動すること」、しっかりと毎日継続することが必要です。
一度衰えてしまうと、体力はなかなか元には戻りませんから、継続するのは、とても大変で、我慢が必要になります。
しかし、人間の体は、与えられた負荷にはどのようなものにも耐えられる適応性がありますから、ある程度の負荷をかけながら、習慣化して生活の一部になってしまえば、当たり前のように継続してできるようになり、継続しなければならない、というような、プレッシャーもいとわないようになります。
トレーニングの仕方に慣れると、どのトレーニングがどの部位に効果的なのか、どのくらいの時間がベストなのかが、少しずつわかってきます。
体への負担のかかり方が理解できたなら、自分の筋力に合わせて時間や負荷を変化させ、トレーニングの組み合わせの仕方などの工夫ができるようにもなっていきます。
ここがとても重要な点です。
トレーニングそのものを自分のカラダに適応させることができた証左だからです。
これにより、筋肉の成長はもちろん、自分自身のトレーニングに対するやる気をさらにアップさせることにも繋がります。
ただし、体力をつけるためには、食事メニューに気をつけながら運動習慣を身につけると同時に、しっかりと睡眠をとることが必要です。
さもないと疲労やストレスが蓄積してしまい、効果が出にくくなってしまいます。
さらに、体力をつけるためには、運動習慣をつけることと同じくらい、質の高い睡眠をとることにも気を配っていくことも大切です。
抽象的で簡単な説明ですが、以上が体力をつける方法です。
言葉にすると、とても簡単ですが、実践は厳しく、継続にはある程度の忍耐が必要になります。
しかし、何をどのようにしたらいいのか、わからない、という方がほとんどかもしません。
まず、柔軟性・機能性を維持向上させる「ストレッチ」は必須です。
次に簡単な筋肉を刺激するトレーニングをします。
さらに呼吸を整えるような練功法、最後に体全体の調整をする「体操」が必要となります。
以上のような流れでトレーニングを構築すると良いと思います。
具体的なメニューは、ご自分で考えても良し、トレーナーの助言を受けても良し、です。
トレーニングは、お慣れになってくると、あっという間に終わってしまうような、充実した感覚を抱くようになります。
わたしは、毎朝およそ2時間程度かかりますが、気持ちよく終わることができます。
家事洗濯程度でも、あるいは通勤通学も含めたお仕事でも、ある程度の体力はつきます。
しかし、現代は、何事でも簡単に済ませることができるようになっていますので、以前よりも体力を必要としません。
そのため、「フレイル化」(身体の弱体化)が起こっています。
最近、当スクールにおきましても「体調不良」を理由にお休みになる方々がおります。
暑さのためによく眠れないなどが原因ですが、眠る体力さえも失ってきています。
暑くても、人は睡眠を必要としているので、眠れるのですが、体力がなくなってくると、眠れなくなっていきます。
たぶん、暑くなくても眠れないのだと思います。
活動量がなくなると睡眠の質が下がりますから。
どんなに忙しくても、カラダを動かす「活動」量を確保することは、現代においてはとても重要なことです。
適度な運動・食事・睡眠とはよく言われています。
この三者のバランスがとれて初めて健康とも言えます。
このバランスをとるには、気力というパワーが必要です。
健康なカラダあっての日常生活です。
カラダに対する関心を積極的に持つようにご努力なさってください。
トレーニング法に関しては、太極拳の学び方がとても充実しています。
太極拳には、カラダに無理のない方法論があります。
またトレーニンググッズも様々です。
「健身棒」「太極棒」「太極球」「健身球」など、筋力強化グッズがあります。
特に「球」を使ったトレーニングは充実しています。
円を描く動作の太極拳は、関節にもとても優しく、怪我をすることの少ないトレーニング法を備えているため、とても安心して学ぶことができます。
「球」を使用すると、各関節が緩んだような、軽くなる感覚を抱きます。
特に練習後、肩関節周囲は、爽快な気持ちになります。
ご興味のある方は、お近くの道場あるいはスクールなどにお問い合わせされるとよいと思います。