中途半端にこの世界を知ろうとすると、
複雑で異様な社会を目の当たりにする。
しかし、それは自らの心理的な働きによって、
万能のように錯覚している知識によって、
見せられている、限定的、部分的な世界といえる。
非常に狭い視野で見ているに過ぎないのだ。
この世界はシンプルそのもの。
わたし達にとって利益になること、不利益になること
等々、様々な視点はあるかもしれない。
しかし、すべての存在は元々一つなのである。
わたし達はこのシンプルな世界を目の当たりにしながら、
その状態を見ることができないでいる。
知らないままで過ごしている。
わたし達は神秘なる存在について、
多くの言葉や様々なイメージを持って
知ろうとしている。
また、自らは選ばれた存在なのだと称し、
より多くの、小難しい言葉を駆使し
神秘なる存在をわたし達から遠ざける者がいて、
わたし達は、そのような存在を崇拝している。
しかし、わたし達が存在するこの世界そのものが
神秘的な存在そのものなのだ。
そして、たった今、それを垣間見ること。
この世界は、わたし達が知ろうとしているすべてを包括して
その愚かで限定的な知識を、そのままにただ在ること、
すべてが存在することを自ら知ることが重要なのだ。
