「相手さんの家はなんつってるの?あの家つ~か城っつ~か、ウチより規模デカイんだからそうそう話が転がらないでしょ?まァ、別にお前があちらに行っても可笑しかねぇんだろうが…根本的な部分で無理があんだろ…。一緒になるには、な?」
俺はお茶を濁す様に言いよどむ。
「アチラの方は問題ないらしい。アイツが裏に手ェ回して、大臣連中黙らしたって…んで、俺と一緒になれなけりゃ世継ぎも作らねぇって触れ回ってるらしいんだ。だから問題ねぇよ、兄ちゃん。」

問題ねぇよ、兄ちゃん。じゃねぇ?よッ!問題だらけなんだよ!こっちはッ!
何だよ。コイツだけじゃなく、アイツもコレかよッ。
どうせあの金髪バカの事だ。権力使って周り黙らせたんだろうが。飄々とした態度でにっこり微笑む金髪バカが脳裏に浮かぶ。


はぁ~…。
何かバカ相手にすんのも疲れてきたワ。

友人として仲間としてアイツはなかなか評価出来る良いヤツだと思う。
家どうしが繋がるにしてもウチのくそ爺どもが泣いて喜ぶ位申し分のない地位もヤツは持っている…。
玉の輿っちゃ~玉の輿なんだが…まだ問題はある。
ってか、問題だらけだろう。山積みもいいとこだ。