自分の信念を曲げない、天才文学少女「響」が主人公。
立ちふさがる者、友人をいじめる者をねじ伏せる。
「殺すと言われたから、殺されないようにした」と、
胸ぐらを掴まれた指を躊躇なくへし折るとか
「友達がいじめられていた」と、作家先生の顔面に蹴りを入れるとか、
周囲と折り合いをつけながら、忖度しながら生きている大人の行動、言動、常識、リアルにそ遭遇しそうなシチェーションをぶち壊す響の行動は、爽快ですらであった。
キャラクターの性質上、サイコパスで何を考えているかわからない「危ない奴」に見えるが、動物と戯れる姿、表情は可愛らしく、友達のために行動する姿は、等身大の女の子であり「ああ、普通の女の子なんだな」と,ホッとしたものである。
好きなことに情熱を燃やし、没頭する姿勢は、「自分はどうだったかな?」と改めて考えさられる。
昔、やりたかったことを思い出して、再びやる気を呼び起こすきっかけになるとしたら、オススメの映画である。
「響-hibiki-」公式サイト
http://www.hibiki-the-movie.jp/index.html