書名:EV イブ
著者:高嶋 哲夫
感想:(・∀・)イイ!!
<概要>
地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を削減するために、ガソリン自動車を放棄して電気自動車(EV:Electric Vehicle)に突き進む欧米に対し、ガソリンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド自動車にこだわりたい日本車メーカー。
日本自動車メーカーは、ハイブリッド技術の特許をフリーにし、中国とタッグを組んでシェアを維持し、電気自動車以外を排除しようとする欧米に対抗してハイブリッド自動車の延命を画策するが…
<感想>
電気自動車がもたらす未来について考えさせられる。
本書は現代社会の電気自動車がテーマだ。非常に旬なテーマで、毎日ニュースで耳にする単語がストーリーの中で出てくる。地球温暖化 2030年 二酸化炭素削減 電気自動車 ハイブリッド車 ガソリンなどなど。
電気自動車の実現する未来にワクワクする。電気自動車が完全自動運転でスマートシティを走行する。スマホをさらに拡張したパーソナル空間を提供。多数のセンサーでビッグデータを収集し、車載バッテリーで電気エネルギーの保管や運搬の役割も担う。
一方でハイブリッド車の未来は暗い。燃費はとてもいいが、エンジン製造に高度な技術を必要とし実質日本の独壇場、ガラパゴスだ。世界には受け入れられず、消えていく(という前提で物語は展開する)。ビデオテープの規格でVHSに淘汰されたベータのようなものだ。iPhoneに駆逐された日本のガラ携といった方がイメージしやすいかもしれない。
エンジン部品を製作する中小メーカーは苦悩し、電気自動車の世界に適応しようとして、厳しい状況で頑張る姿に涙してしまう。全員集まって徹夜で…!とか感動するしかない。
欧米のわがまま王子感や、中国の魔王感がよくわかる作品でした。日本ガンバレ!
