先日、パイン先生の小児神経外来のお話を書きました。
主な話題は、ぶどうの断薬だったのですが、その他にも大事な話をいくつかしてきました。
1つ目は、子宮頸がんワクチンの接種について。
2つ目は、ぶどうのアレルギー性鼻炎の治療についてでした。
1つ目の子宮頸がんワクチン接種は、
「打っても大丈夫。むしろ、推奨します。」
とのこと。
2つ目の、アレルギー性鼻炎の治療については、意外な答えが返ってきました。
ぶどうは、もともと鼻炎があって口呼吸気味です。最近、歯列矯正のための口腔筋トレーニングをしていて、「口呼吸をしている状態が、口腔筋の正しい状態を妨げる」という話を矯正歯科で聞き、鼻炎の治療が大事な課題になってきました。
「かと言って、ぶどうの脳波が乱れている状態では、強いアレルギーの薬は飲めない。」
そのことを心配して、パイン先生に質問したところ、パイン先生が次のようなことを教えてくれました。
「今より強いアレルギーの薬、飲んでも良いですよ。もし、それで発作が出るようならば、てんかんの治療方針自体を考え直さなければいけないし、断薬どころじゃないです。ぶどうさんの生活の質全体で考える問題だから、『発作が出るかもしれないから、他の薬が飲めない』なんていう考え方はしなくて良い。」
この話を聞いて、ちょっとビックリしました。
「発作は絶対に出しちゃいけない」
と思い込んでいたのですが、パイン先生の視点では、
「もちろん、発作は出ない方がいいに決まっている。だけど、それで口腔外科やアレルギー科の治療を犠牲にするのも違う。」
ということのようでした。
近々、耳鼻科にかかる予定ですが、「舌下免疫療法、鼻粘膜のレーザー照射治療、新しい抗アレルギー薬導入、いずれも可能」との意見をいただいて、帰ってきました。
ぶどうの鼻炎問題や口腔筋&歯列矯正問題は、まだまだこれから課題がいっぱいあるのですが、パイン先生がとても広い視野で考えてくれていることが分かって、励まされたような気がしました。
夏休みの間に、できるだけ積極的に動いて、ぶどうの生活の質が高くなるようにサポートしたいと思います。