紺美は小さい時からお年寄りに凄く気を遣う子供でした。
おばあちゃんに育てられたからかなぁ・・特にお年寄りに対しては私たちから見ても、言葉や接し方が優しくて今更ながら感心の一言です。
おばあちゃん大好きっ子!なのです。いつもおばあちゃんが傍にいればニコニコ。
おばあちゃんが最後に入院していた時は、東京から何度も日帰りで来ていて、 おばあちゃんが寝ているベッドに潜り込み、添い寝をしてあげていました。おばあちゃんは嬉しながらも照れ顔で、「看護婦さんに見られたりしたら恥ずかしいからやめなさい!」と言いながら喜んでいたことを思い出しました。
その時がおばあちゃんの最期でしたが、病室の引き出しからおばあちゃんの日記の様なノートが出て来て、そこにはおばあちゃんの私たちへの言葉と自分の死の後のことが書いてありました。
姉妹仲良くしなさい!
自分の亡骸は海に流して欲しい! と。
今思えばおばあちゃんと紺美は、同じ道を辿ってることに気が付きました。
お盆のおばあちゃんと紺美のお墓参りは出来ませんでしたが、いつまでもわたしたちの心の中ではおばあちゃんと紺美は、今でも生き続けている大事な存在なのです。