父の実家は同県内で、これまた田舎だ。
沼の近くに家があった。その家は、父方の祖父の家で平家だった。
私が住んでいた家は、田舎だったの為か大きかった。母屋の他に離れが2軒、トラクターを置く倉庫と庭は広く樹木が生い茂り氏神様も祀られていた。
父の家は平家だが、自宅よりも1軒単位では広く居心地の良い所だった。
父は、3人兄弟で弟と妹がいてお盆や正月に顔を出した時よく可愛がられていた。
父方の祖父と祖母は穏やかな方々で、祖父はガソリンスタンドを営んでいた。
祖母からはよく記念硬貨や昔のお金をおこづかいで貰っていて、それを貯めるのが私の楽しみでもあった。
平凡で幸福な幼少期だったが、小学校の低学年からガラッと生活が変わってしまう。