すぐに役に立つ本はすぐに役に立たなくなる本である
この言葉が好きで、勉強をするときにはいつも思い出している。
社会人で夜間の大学院に通うことを決めたときも、すぐに役立つ、と謳った学校を当初は気に入っていたのだが、小泉先生のこの言葉を思い出し、アカデミックを標榜する学校に変更した。
そんな小泉先生の読書論は、今の時代にあっても違和感のないハウツーと、時代を超えた我々の知性なるものへの考察に満ちていて、なるほど長く愛される書物であると納得させられる。
ハウツーについては、読んだ本をそのままにせずその過程で得た思考をアウトプットする必要性について説き、英語の本の多読や音読を勧めるなど、最近のビジネス本でもよくみかけるものがすでに網羅されている。
古典的大著を勧め、特にそれらの、自らの読書体験を開陳してくださっているところでは、なるほどなあと共感が湧き、読書がもたらす人生の歓びについて感じることができた。
他にも印象に残る箇所はたくさん。たまに再読して、人生において何を読むべきか、なんてところも読み返して自らの読書について思い返したいものだと思う。
さすがの良書ですね。

