前回の記事で、エクササイズは癌患者にとって薬である。薬と同じように自分に与えるエクササイズの量、質があることをおつたえしました。
そして、過剰投与(overdose) も 不足な投与 (under dose) もよくないということをいいました。
さて、今日はいかに過剰投与が危険であるかについて記したいと思います。
過剰投与をしやすい方は、意外にも運動に慣れている方、運動が好きな方、スポーツ選手、そして、あまりエクササイズについて知らないかたが多いいようです。
癌の治療は一言で言い表せないくらい、人にストレス、恐怖、金銭的打撃などをあたえますが、長い、つらい治療が続くと、当然体を治療前より動かさなくなるものです。強い抗がん剤や放射線治療、手術からの副作用にくわえ、からだを動かさないということ自体からくる、影響はこれまたすごいものだ、ということをよく覚えておくべきです。
治療の終わった後の数々の支障は治療そのものからくるものもありますが、体を動かさないことによる支障も数多くあるということです。
つらい治療がついに終わるり、時間がすぐ立つと当然体は少し楽になりますが、やはり、仕事を始めたり、普段の日常生活、特に家庭の主婦などは癌が治ったということで早く元通りの生活に戻ろうとします。
仕事にも普段通り復帰、家庭の主婦の仕事も依然の通りできると当然思いそのようにふるまいはじめます。ところが、
思いもかけず、一日が終わると、本当に死んでしまうのではないかと思うほどの倦怠感、疲れが体をおそい、それがいつまでも続くという状況になります。
癌治療が終わると同時に人は頭では、もう普通の生活に戻れると思いそのように行動しますが、ところがどっこい、体はあのつらい手術、抗がん剤、放射線治療の傷を覆い続けているのです。それに気づかないあなたは、おかしい、どうして元気が出ないんだ。こんなはずではない、と一生けん命に運動を始めたりします。
貴方のからだは、そうですね少なくとも治療後一年間は、手術や抗がん剤でダメージをうけた細胞を直そうと必死で働いているのです。それだけでも大変なのに運動をしすぎたり、仕事で体を余計につかったりすると、今度はそのときの体の状況を回復するべく働かなければならなくなるのです。つまり、2倍も3倍も体の中の免疫をはじめいろいろなシステムは動かなければなりません。
死ぬほど疲れるのはそのせいなのです。