ネットで見つけたこのニュース。


「傷害:中学生の父親と口論し殴る 男を容疑で逮捕 成田」(毎日新聞)



サッカーボールが自宅敷地内に入ったからと、川島一高容疑者(35歳・無職)がボールの持ち主の中学生を平手打ち。


その事に中学生の親(スポーツ店経営)が抗議に行くと、男は逆上。


父親に殴る蹴るの暴行を加え、父親は意識不明の重体。


男は「(父親が)謝りに来たと思ったら自分に誤らせようとしていると分かり、殺そうと思った」と供述。


という事件が千葉県成田市であったそうです。




なんとも痛ましい。


事の経緯とか、父親と男の口論の内容なんかが具体的には分からないので、一概に批判できないんですけど、意識不明になるまで暴行とか論外ですね。


この男は、地域にときどきいるアンタッチャブルな「キチ☆ガイ」なんでしょう。


こういうのは社会に出したらイカンですな。


中学生がどの程度この男から殴られたのかもわからないですが、わざわざ親が抗議に行くということは、それなりに危害を加えられたのかもしれないです。


と言っても昨今の親は子供のケンカに口を挟みすぎな気がします。


この場合は、中学生とキチ☆ガイですから話は違うんですけれども。


お子さんのいらっしゃる方のブログを見ましても、子供のケンカに親が介入なんて事は日常茶飯事になっちゃってるのかもしれないですね。


昔よりイジメに対して敏感になっていると言う社会的背景もあるかもしれませんし、少子化社会の現代の親は昔の親より子供に手をかけているっていう現状もあるかもしれません。


「殴られたら、やり返すまで帰ってくるな!」


なんて親はもういないんでしょうね。


といっても、流石に自分が子供の時もすでにそんな大人はいませんでしたが。


それでも、子供のケンカに親が出るような事はなかったですね。




なんて事を考えてたら、幼少期の記憶が少し蘇ってきました。


子供のケンカに親が~というわけではないですけど、自分が確か小学校低学年、2年生とかそれくらいの頃です。


同じ学区の同級生に「ヒロシ」という男がいました。


その時、ヒロシとは小学校のクラスも同じじゃなかったかな~。


ときどき公園で一緒に遊ぶこともありました。


正月明けた頃だったと思いますが、ヒロシが


「カイト(凧)買ってもらったから、一緒に上げに行こうぜ」


と自分を誘いました。


んで、二人で近所の公園で凧上げしてたんですが、その日は風がなくて凧がなかなか上がりません。


ずっとヒロシが糸を持って自分が凧を支えてたんですが、さすがに自分も飽きてきます。


「ちょっと、自分にもやらせてくれ」


とヒロシに言いますが、ヒロシは渋ります。


凧は上がらないし、自分はずっと補助の役割をやらされてますし、いい加減嫌になってきて、


「もう帰るぞ」


と言うと、ヒロシはしぶしぶ自分に糸を持つ方をやらせてくれました。


間の悪いことに、こういう時に限って凧が壊れるんですね。


どういう状況でどの程度壊れたかは覚えてません。


自分が凧を操っているときでしたし、ヒロシもしぶしぶ凧を渡して面白くなかったのでしょう。


ヒロシは激怒しまして、


「絶対に弁償してもらうからな!」


と捨て台詞を吐いて帰っていきました。





凧がいくらしたか知りませんが、たかが凧です。


しかし、小学校低学年だった自分に弁償するような経済力はありません。


それに、


「ずっと自分に補助やらせてたくせに」


という憤りもあって、凄く悔しかった事を覚えています。


とは言え、自分が凧を操っていたときに壊れたのは事実です。


母親に恐る恐る事情を話しました。


子供の頃のウチの親は、悪さをすると容赦なく叩く親でした。


まあ、怒られるのは間違いないだろうし、弁償させるという申し訳なさもあったと思います。


すると母親、「他人の物を使う時は注意して使うように」くらいの注意はあったかもしれませんが、特に怒るでもなく、


「じゃあ、謝りに行こう。」


と、一緒にヒロシのウチまで謝りに行くことになりました。


親同士は親しかったわけでもないのですが、同じ学区でしたから面識はありました。


学区別の町内運動会とか、子供会のイベントで顔を合わす事もありましたから。


母親と連れ立ってヒロシのウチに行くと、ヒロシのお父さんが出てきました。


母親が事情を話して謝り、凧はおいくらの物だったんでしょうかと訊きますと、ヒロシの父親は、


「ああ、いいんです。子供同士の事ですから。気にしないでください。」


そして、自分にも


「また一緒に遊んでやってくれな。」


と言ってくれました。


今にして思うと、ものすごく普通の人の対応だと思うんですが、そこはそれ、自分も小学校低学年ですから。


スゲー怒られるとか、申し訳ないとか、自分はロクに凧に触ってなかったのにとか。


子供ながら、いろいろ考えてたのがすごく楽になりました。


とにかくホッとしたことをハッキリ覚えてますね。


ヒロシの父親に対しても、優しい人というか、大人の人だなあみたいな事を思いました。





あれから30年近く経ってますが、あの時の記憶は割とハッキリ覚えてます。


ヒロシとはその後クラスは変わりますが、それでも普通に友達でしたね。


進級してクラスも変わるとお互いに友人関係も変わるので、一緒に遊ぶ事はほとんどなかったと思いますが。


中学に入るとヤツはちょっとグレて自分は真面目少年でしたが、それでも普通に接してました。


もしあの時、双方の親が子供の代理戦争とばかりに言い争いでもしてたら、ヒロシとはその後上手く付き合えてなかったかもしれませんね。


最近の親御さんは、やはり自分トコの子供を可愛がり過ぎてるんじゃないかなーと思います。


我々の時代も確かに陰惨なイジメはあったので、それすら放っとけとは言いません。


しかし、子供同士で解決する機会を与えてやることの意味もあるのではないかと。


結局、子供みたいな親が増えすぎてるのが一番イカンのでしょうけどね。