日に日に寒さが増し、世間はすっかりクリスマスですよ、奥さん。


でね、何気にテレビ見てましたら、ペプシNEXのCMに目が留まりました。


ペプシNEXって国民的ユニットB'zをCMに起用してるんですが、そのクリスマスバージョンがオンエアされたんですね。


BGMとして使われているのは、B'zの不朽の名作「いつかのメリークリスマス」です。


見たことあります?


見たことない方のために、ざっとCMの内容を説明しましょう。



マドハンドAのもうひとつの土曜日-1

冬の街にたたずむ一人の女性。待ち合わせをしているのだろうか、寒そうに手をこすり合わせたりしながら遠くを見つめる視線。



マドハンドAのもうひとつの土曜日-2

彼女の頭に思い浮かぶのは、彼氏とはしゃぐ楽しかったあの時。



マドハンドAのもうひとつの土曜日-3

頬を伝う一筋の涙。彼女は来るはずのない人を待ち続けているのだろうか?



マドハンドAのもうひとつの土曜日-4

その様子を眺めているのか、教会の鐘の前で歌うB'zの二人。



マドハンドAのもうひとつの土曜日-5

するといきなり現れた一人の男。後ろから目隠しをして彼女を驚かせる。



マドハンドAのもうひとつの土曜日-6

少し驚きながらも、安堵の表情を見せ、微笑む彼女。



マドハンドAのもうひとつの土曜日-7

待たされた不満からか、「もぉ~!」とふてくされて見せる彼女。



マドハンドAのもうひとつの土曜日-8

ペプシNEXの映像を挟んだ後で引きの画面になり、ツリーの前で向かい合う二人。




とまあ、こんな内容のCMです。


このCMに何を憤っているかと言うとですね、




「リア充は爆発しろ。」




ということではないですよ。


このCM、意味が分からないんです。


ラストで画面が引きになったら分かるんですが、ここ野外スケートリンクの中なんですよ。


野外スケートリンクのど真ん中に木が立ってて、その木に装飾が施してあるんです。


前にある教会らしき建物と、ツリーの周りを回る家族連れらしき姿。


教会の池の中に木が立ってて、そこをスケートリンクにして遊んでるって情景ですかね。


二人は教会のスケートリンクの中で待ち合わせをしていた?


単に彼氏が待ち合わせに遅れただけに見えるのに、何で楽しかった事を思い出して泣いた?


思い出の中ではしゃぐ二人が着ている服が同じということは、ついさっきの出来事?待ち合わせじゃないの?


状況がサッパリ分かりません。




さらに分からないのは、なんでBGMが「いつかのメリークリスマス」かってことですよ。


この曲、1992年にリリースされたB'zのミニアルバム『FRIENDS』の中の1曲ですから、もう19年も前の曲です。


クリスマス時期によく聴く曲の一つですから、B'zファンじゃなくても聴いたことある人は多いんじゃないでしょうか。


非常に切ないメロディの良い曲で、過去の思い出を振り返って寂しさを噛みしめるという名曲です。


コレ、言わば失恋ソングなんですよ。


いつまでも手をつないでいられるような気がしていた「いつかのメリークリスマス」であり、


人を愛するということに気がついた「いつかのメリークリスマス」なんですよ。


過去の思い出の曲なんです。


それがなんで幸せそうなカップルを盛り上げるかのような構成になってるんでしょう?このCM。


CMのイメージが、曲の主題に反してるわけですな。


最後まで彼氏が現れずに一人でたたずむ彼女を描いたというストーリーなら、この曲が使われた意図が分かるんです。


何考えてこのCM作ったんですかね?




という話を広告関係に詳しい某D氏に話したら、


広告主「クリスマス用のCMが欲しいよね~」


代理店「ん~、でも年間起用しているB'zでクリスマスソングって言ったら、『いつかのメリークリスマス』ですかね?」


広告主「あれ良い曲だよね~。それ使ってCM作ってよ。ただしネガティブなのはダメね。幸せな雰囲気で。」


代理店「ん~、あれ失恋ソングなんですけどね~。まあいっか。人気の高い名曲ですし、テキトーに幸せなクリスマスっぽい感じにしちゃいましょうかw」


てな感じじゃないかと。


まあ、意味が分からないのになんとなく良いCMっぽい雰囲気を醸し出している点から見ると、本当にそんな感じかもしれないですね。


B'zを代表する名曲を、CMのために「クリスマスの幸せな雰囲気」に迎合させてしまっているんです。


曲にリスペクトも何も感じない。


パッをと見は良くても、冷静に見るとものすごい駄作CMです。


主演している日南響子の可愛さに騙されちゃいけません。


もしカップルでこのCMを見る人がいるなら、こんなモンで幸せを確認しちゃダメです。




で、結局何が言いたかったかと言うと、




「とにかくリア充は爆発しろ。」