Bleach [12 inch Analog]/Sub Pop

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当ブログ、2度目のNirvanaです。

Nirvanaの1枚目のアルバムBleachについて書かせて頂きます。

今回、敢えて、リンクには12inch analog盤を貼りました。

このBleachというアルバム、Nirvanaの1枚目ということもあり、非常にインディーっぽい、荒い音源となっております。

CDで聴いてしまうと、独特の綺麗さと奥行き感がこの荒さを消してしまい、なかなか本来の味を楽しむことはできません。

Analogで聴くことにより、生々しさと荒々しさを身近で感じることができます。

さて、内容はというと、Nirvanaのドラマーとして、今はFoo Fightersのギターヴォーカルで世界の音楽シーンを引っ張る(Foo Fightersも無期限活動休止中である)Dave Grohlがまだバンドに加入前(この際のドラムはチャド・チャニングとデイル・クローヴァー)であり、非常に重々しいメタルに近いサウンドをとなっています。

しかし、Nirvanaの最後までライヴで演奏されるような曲(School,About a girl,Love Buzzなど)も多数収録されており、Nirvanaを語る上では外す事のできない1枚となっています。

現在CDショップで流通しているのは、1991年にゲフィンレコードに移籍、メジャーデビュー後の1992年にリマスターされた音源であり、オリジナルのAnalog板などはもはやお目にかかることも奇跡というようなものとなっていますが、かく言う私もオリジナルの音源を聴いたことがないどころか対面したこともございません。

是非どこかで出会えたら。

そんなことを夢見ながら中古のレコードショップを掘り返しております。
※amazon,楽天ともに商品が発見できませんでした。

今日紹介するのはオランダのバンドThe Shocking Blueです。

もともと私は、以前にも述べた通り大のNirvanaファンなのですが、そんなNirvanaが世に初めて送り出したシングルが、このThe Shocking BlueのLove Buzzのカバーなのです。

そのLove Buzz自体はアルバムBleachに収録されているので是非そちらもご一聴を。

このようにNirvanaつながりで発見したThe Shocking Blueなのですが、実はずっとmp3データで所有しており、CDとして入手する機会はあったものの、手にすることはありませんでした。

しかし、数ヶ月前、近所の中古レコード屋を物色していて、発見したのです。Polydorから発売されていた上記のアナログレコードを。

ぱっとみたところ、はっきり言って綺麗と言える状態の盤ではありませんでした。

とにかく傷が多い。

しかし、どうしてもアナログで聴きたくなった私は買ってしまいました。

しかし、これがほどよくパチパチとノイズが入って、味のある感じなのです。

いつぞや、旅行で石川県は金沢市へ出向いた際に訪れた蓄音機博物館で聴いた蓄音機のような心地よいサウンドを聴かせてくれるのです。

また、普通アナログレコードは33と1/3回転(33,1/3rpm)という回転数なのですが、その回転数でこのレコードを再生するとどことなく曲が速いのです。私のmp3音源、ラジオから聞こえてくるThe Shocking Blueの曲より少し速いのです。

ためしに33回転まで1/3回転ほど回転数を落としてみると、不思議なことに違和感のないテンポになるのです。

どうやらこのレコードは33rpmで聴かなければ本来の音を聴かせてくれないのでしょう。

さて、このアルバム、収録曲を見てみると、上記で言及したLove Buzzは入っていないものの、Shocking Blueの代表曲、名曲を余すことなく収録しているように思えます。

外す事はできないVenus、イントロが印象的で突き刺さるようなギターサウンドを聴かせてくれるNever Marry A Railroad ManなどThe Shocking Blueの世界に十二分に浸ることができます。

ラテン調というのでしょうか。

オリエンタルな曲調の彼らの良さを余すことなく堪能できます。

またギターやドラムの音質がアナログレコードのためか、非常にリアルで、60年代後半から70年代前半の彼らが活躍した時代は、パブやクラブのアンプやドラムセットではこのようなサウンドが鳴っていたのではないかと思わせるようです。

美しく透き通るとは言い難いのですが、濁っていながら、いやな部分だけを削ぎ落としたような、甘くやさしい音質がすべての楽器、声から感じられ、それが混ざり合い1つの塊になってそっと目の前に置かれる、そんな印象です。

そんなThe Shocking Blue是非ご一聴ください。
Fragile/Elektra / Wea

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Progressive Rock。

直訳すると「進歩したRock、革新的なRock」。

昨今の日本ではプログレと略され、もはや一単語になりつつあるこの言葉の由来ですとなるジャンル名ですが、Yesのこのアルバムはまさに「革新的」なRockなのではないかと思わせてくれる1枚、まさにProgressive Rockなのではないかと思わせてくれる1枚です。

「プログレ」と聞くと、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか。

変拍子、曲が長い、テクニカル、複雑

そんな印象を持たれる方が多いのではないかと思います。

兎角、こんなことを書いている私も同様なイメージを持っています。

それが悪いとか、間違っているなどという主張をしようと思っているわけではありませんし、事実、このアルバムに収録されている曲にもそのような印象を受ける箇所は多々存在します。

では、ここで私が主張したいことは何なのか。

それは、「このアルバムはRockっぽい!」ということ。

Rockっぽいとはどういうことかという話になるととても難しいのですが、Yes以前に世界で人気を博したRock、Elvis Presley、Chuck Berry、Beatles、Rolling Stones、そういったバンドの音源に近い音色を持っているということです。

曲の展開や使用している楽器、楽器構成などは非常に複雑難解で、まるで中世のクラシックかのような綿密に練られた曲ばかりなのですが、音色が非常にRockなのです。

Progressive Rockと呼ばれるジャンルは私はあまり好んで聴くことはないのですが、このYesだけは非常にすんなりと耳に入ってくるのです。

とくに、アナログレコードで聞いた際の各楽器が混ざり合った感覚、非常に至近距離で鳴っているかのような感覚には陶酔してしまいます。

学生時代、Progressive Rock愛好家である友人とこのアルバムに収録されている「Roundabout」について討論した際、彼の発言に

「この曲を鼻歌で口ずさむとき、ギター、キーボード、ベース、ドラムすべてを歌いたくなるし、すべてのパートを歌える」

というものがありました。

その場に居合わせた皆が頷いたこの発言。まさにその通りなのです。

すべてのパートがとても印象深い旋律を奏で、それが喧嘩することなく混ざり合う。

そんな曲なのです。

最近では某アニメーションのテーマ曲に起用されており、耳にする機会が多いこの楽曲。

是非ご一聴を。