(C) 2007 木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会
『河童のクゥと夏休み』(07・日本 138分)
★★★☆
監督・脚本 原恵一
声の出演 田中直樹 西田直美 冨沢風斗 横川貴大
7月28日(土) なんばパークスシネマ シネ・リーブル梅田 MOVIX京都 シネ・リーブル神戸にて公開
もうすぐ夏休みですね
夏休みといえば
アニメですよね
TVもそうですが、映画業界も春休みに続き、アニメの一番の稼ぎ時
『ピカチュウ』やら『仮面ライダー』『ピアノの森』『ベルシルク』やら・・・、今年も色々あります。
今月は、大人向けの風変わりな外国アニメもたくさん控えています
ジブリが配給した『アズールとアスマール』、驚異の油絵アニメの『春のめざめ』、フランスの白黒アニメの『ルネッサンス』などなど
そんな中でも、一番地味で目立たない。
一見見落としそうなこの直球作品
『河童のクゥと夏休み』
これが、イイ!
イイ~ネ!!
ってな感じで (どんな感じ?)
絵の感じがとっても素朴ですが、一歩引いて見た自然あふれる景色などすごく美しく
河童のクゥが愛嬌たっぷりで超可愛い
初めは若干ブサイクな生き物に見えますが、動きや、声(冨沢風斗くん)などからどんどん引き込まれ
見慣れて来た時には、もうジブリの
トトロ
や
ジジ
に匹敵する愛らしい存在になっているのです。
クゥ・・・かわいい・・・(*⌒∇⌒*)。
あと、上原家のもう一匹のペットである犬
”おっさん” にも注目です
STORY
夏休みを寸前に控えたある日。学校の帰り道に、上原康一は大きな石を拾う。家に帰ってからその石を洗っているとなんと中から河童の子供が出てきた!どうやら長年、石の中に閉じ込めていたらしい。その河童の第一声が「クゥ~」だったことから、クゥと名づけられた河童は、上原家の秘密の一員となる。だが、ある日。クゥの存在がマスコミを通し世間に知れ渡ってしまい・・・。
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一人の少年と河童の感動ファンタジー
と宣伝されていますが
少年の両親の描き方もすばらしい
というか、上原家すべてが良い。
家族そのものがお手本になるような家庭なんですね
クゥを受け入れると決める時も
少年がクゥと河童を探すたびに出かけたいと言ったときも、
クゥが世間に知れ渡ってしまったときの対応も
パーフェクト。理想の家族。
子供はこうしてノビノビと他人を思いやりながら育てたい!
なんて・・。
でもこれは本当に、子供だけじゃなく、子育てに悩む若き母さまたちにも見て欲しい一作です
動物大好きお父さんは田中直樹(ココリコ)の声です。
クゥと康一が河童を探しに行く冒険ひとつとっても、たった100年で様変わりしてしまった日本の様子や
破壊されていく自然
そこで上手く生きていけない不自然さ
時に環境映画のようでありながら
友人との関係やイジメ問題
幸せな家族、もめごとのある家族
様々な対比が見えて、それでいて
説教臭くなく
ストレートに胸に響く (これ大切)
そして、映画としても楽しい
ほめすぎ??
みる価値のある作品だと思います
アニメにしては、本編138分もある大作ですが
全然長く感じません。
夏休みのおすすめ
老若男女問わず見て欲しいです