カルメン(Carmen)の原作小説 プロスペル・メリメ(Prosper Merimée)
カルメンというと、オペラや映画で有名なスペインのヒロイン、放浪のジプシーの伝説的美女として、自由奔放・野性的なイメージで、
今も人気です。
その情熱的な愛と死のドラマの原作「カルメン」は、1845年パリ生まれのフランス人であるプロスペル・メリメが書きました。
メリメは、画家で作家、そしてギリシャ語・アラビア語・英語・ロシア語などを学習し、異文化に興味津々でした。
フランスの高級官僚として情報収集し、スペインを研究旅行。キリスト教・イスラム教・ユダヤ教などの遺跡を探訪しました。
小説カルメンの物語のナレーターは、歴史考古学者です。フランスの紳士は、道案内ガイドを雇用してシーザーの「ガリア戦記」の調査旅行をします。アンダルシア(Andalucía)スタイルのドン・ホセと出会い、葉巻喫煙により友達になります。
ドン・ホセ・ナヴアロは、バスク(Basque)地方出身。カルメンとの恋愛で軍人から山賊、密輸、仕事を転々、殺人まで犯した奇怪な身の上話をします。
作者メリメは、小説の舞台、スペインの観光地コルドバ(Cordoba)、セビージャ(Sevilla)、マドリッド(Madrid)、バルセロナ(Barcelona)など、地方文化の風物詩や地方料理などを簡潔な文章で紹介しています。
日本でも何度も翻訳され、浦和出身の工藤庸子さんの新訳には、フェミニストでユニバーサルな視点から、カルメンの国境や宗教を超えた自由なボヘミアン・ライフの解説もついています。
コロナ禍のステイ・ホームで、カルメンのスタイルであるスカーフ、マント、手袋、スカート(フレアー、タイト)、パンタロンなどを着て、音楽のリズムに合わせて踊れば、ウエストラインが細くなる…?
MUCHOの放浪癖(ワンダーラスト)のある、ファッション探偵は、未来のスペイン旅行を夢見て、スペインのギター音楽を聴いています。
メリメ作「カルメン」日本語の翻訳書(敬称略)
工藤庸子 新書館1997年・光文社文庫2019年
堀口大學 新潮社文庫1972年
杉捷夫 岩波文庫1929年・1999年
