小悪魔agehaが愛読書だったあの頃。

さくりな気取りで街を歩いていた私に声を掛けてきたのは、どう考えても胡散臭いおにいさんだった。

どこの店なーん?

え、この人頭大丈夫かな(・∀・)?って思った。
怪しいスーツ着てるし。
ちょっと色黒だし。
何言ってるかわからないし。

何?どこの店って。

え、キャバクラやってないの?

そう言うことか。

小悪魔agehaを読んでいた私はキャバクラには詳しい。
スカウトの存在ももちろん知っている。
でも街でいきなりどこの店なーん?と聞かれるだなんて知らなかった。

小悪魔agehaは教えてくれないこともあるんだね。

や…やってないです

さくりな気取りなのに小心者で人見知りの私は声が異常に小さい。

え、なんでー!めちゃくちゃ可愛いのに!

にんまり照れ照れ照れ照れ照れ

興味ない?え!さくりな好きなん?俺も!
とりあえず体験だけしてみなって!稼げるし!

こんなんで釣れる子がいるなら見てみたいよ…


あたしだよぉ!





おう。



こうして18の私はキャバクラへの体験入店を決意した。

ちなみにこの時声を掛けてきた彼は加藤と言って今でも付き合いがある。

人の縁とは不思議なものよ。