今回はレビューです。
作品はバードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)。

星★★☆☆☆

アカデミー賞を総ナメした今作。
事前知識なく観賞しました。

概要としては、昔バードマンという映画で評価を得た俳優が再起を期してブロードウェイでの成功を目指す、というもので「バードマン」だからと言って「バットマン」や「スパイダーマン」のようなアクション映画ではないです、全く。


主人公の心境と、心の中のバードマンとの会話、思うようにいかない周りの言動など、役者であるプライドを持っているが為に苦悩する主人公の哀しい物語を観ているような感覚でした。

しかし所々に散りばめられた妄想バードマンのアクションや、ブラックコメディーチックな表現も楽しめます。

総じて哀しい男の人生の再起と執着?を描いた映画でした。


ラストシーンはどう取ってもいいようにあんな風にしたのかな。

「男版ブラックスワン」なんて言われていますが、似てなくもないかなぁ。

悲劇と妄想の世界観が苦手な方には退屈な映画かもしれません。


これがアカデミー賞を総ナメしたということは、世間はこういう物を求めているのかなぁ。

だとすると未来の映画が不安になります…(笑)

今回もレビューです。
作品はアメリカン・スナイパー。

星★★★★☆

クリント・イーストウッド監督作品ブラッドリー・クーパー主演のイラク戦争で伝説となった実在の人物を描いた映画。

クリント・イーストウッド監督作品という事で当然のネームバリューはあるものの、実在の人物を描いた作品という事で中途半端は良くないと思って観賞しました。

全体的にやはり内容は薄いと思います。
戦争映画「マイ・ブラザー」で描かれていた、戦争が変えてしまったもの、を描きたかったのかもせれませんが、それにしてはどんちゃん銃撃戦が目立って、主人公の立ち直りが雑に描かれていたように感じました。

同じように、戦争が変えてしまったもの、だけで言えば圧倒的に「マイ・ブラザー」の方が良い。

今作「アメリカン・スナイパー」はアメリカ映画ならではのどんちゃん銃撃戦映画に少しだけ人情劇を足したようななんとも中途半端な作品に。


しかしクリント・イーストウッド監督はやはり偉人です。

カメラワークやカット割りや音楽などはずば抜けている。

特に音声の使い方が非常に上手い作品になっていたと思います。

乾いた銃声とラスト、無音のエンドロールはかなり心にきました。


期待していた分、中途半端さが目立ってしまいましたが、どうしようもない映画を観るならば、今作を観て、見えないイラク戦争を観て欲しい、そんな映画でした。
クリント・イーストウッド監督、もっと映画撮りましょう。(笑)

楽しみにしています。

にしてもブラッドリー・クーパーの役作り、肉体はあり得ない…(笑)
あんなにすらっとしたイケメンだったのに、まるで熊のようです。
感服。

今回もレビューです。
作品はアンブロークン。

星★★★★☆

アンジェリーナ・ジョリー監督の戦争映画。

反日映画であるとされて未だ日本公開はされていない。

実際観賞してみると、そこまで反日意欲は感じられませんでした。

それどころか、日本軍が日本軍であるが故にしていた事を明らかに写している正直な映画だと感じられました。


今作はノンフィクションで、主人公のルイスも日本軍のワタナベも実在していた人物。

ルイスに至っては2014年まで生存していたという事実もあります。

戦争を簡単に過去のものにできない歴史的事実です。


今作で描かれている、日本軍が鬼畜だった様に、アメリカ軍だってそうであったし、そもそも戦争に正しさなんてない。

そんなメッセージを大々的に打ち出して、ダイレクトに伝えている興味深い映画でした。


日本軍の鬼軍曹ワタナベにアーティストのMIYAVIが抜擢されていますが、そこまで違和感もなく、冷たい目が冷酷さを表していてとても良かったです。


戦争は色んな目線から見る事もとても重要だと思うので、日本公開される事を願います。