ここに 二つの GERBER ( ガーバー ) マルチプライヤー600 D.E.T. が あります。
爆発物処理 専用 に、米軍 と GERBER 社が共同開発したツールです。
(因みに、 DET とは Demolition Explosive Technician の略)
NSN 5110-01-462-3400
GERBER MP600 D.E.T.
パッと見、両方とも同じ様に見えますが 片方は・・・ 偽物 Fake 品 なんですヨ!?
グリップ内のツールを展開してみると、違いが分かります。
因みに、 ガーバー の 正規品 は“右側”です。
大きな違いは、GERBER の 本物 には 『 リム・グリットソー 』が装着されてます。↓
実物 正規品 には 刃の交換が可能な マルチカプラー 仕様になっていて
その部分に RemGrit GJ-4 ソーブレード ( ノコ刃 )が 標準で着けられてます。
万一、 鋸刃 が 折れても 容易に 替刃 へ 交換が出来ます。
それに対し “にせ物 ”には、ツール の 設置順番 が違う上 のこ刃 の代わりに 変なツール( 栓抜き ?)が 付けられてますネ!!
コピー品は 追記2 の MP600 EOD にも似てますが、付いてるツールが違ってますヨ!!
EOD のヤスリが付いてる側には、ストレートナイフ がセットされてますが コピーには有りません。
良~く見ると、細かい所にも違いが見られます。
(以下の比較は、左が ニセツールで 右側が GERBERの正規品 です)
プライヤー側面の削られた部分の長さが違います。
『 GERBER 』 ロゴの 刻印位置 に違いが見られます。
正規品は、グリップに設けられた 定規 の 8の位置から GERBER の“ G ”の文字が 始まってますが、ニセ物 は7と8の間からですネ!?
正規品の側面には 本体材質 を示す“ STAINLESS ”の文字が入ってます。 ( パクリ品 には無し)
それに偽物は ハンドル内 各ツールをロックするための プラパーツ ( 矢印と鍵のマークが入ってるパーツ )が 何となく雑な造りなのが分かります。
左下にある“ USA ”の文字が正規品だと 刻印 なのに対して ニセ物は 白い タンポ印刷 のUSA文字になってます。
それに、Fake MP600 DET は 全体的に 表面が テカテカ してますゼ~(笑)
( 偽物 は、GERBER の OEM 製品 などとして売られてますが、雑な作りから 基本的に コピー商品 と思って間違いないでしょう)
しばらく経ってから、同じ本体で GERBER の 刻印文字 が無い物も登場してますので注意!!
それにしても、この“ コピー品 ”が GERBER の『 正規品 』として 日本でも売られちゃってる場合があるので、注意が必要ですネ!! ( オークション にも良く出品されてます)
※追記
陸上自衛隊 朝霞駐屯地 の PX (売店 )で、Phoenix というメーカーが作った リノスペシャル15 という名の DET のコピー商品 を見掛けましたヨ!! おそらく中華製でしょうネ~
※追記2
GERBER MP600 DET の採用前に販売されていたらしい GERBER MP600 EOD というモデルがあったようです。
ツールを収納した状態では見分けが付きませんが、展開すると RemGrit Saw が付属してません。
こちらが、販売時に入ってる箱です。 (ネットから拝借した画像)
ガーバーでの商品番号は 07400 で DET と同じですが、 DET の文字は無く 代わりに 黒マジックインキで消されている横に 白文字で EXPLOSIVE ORDNANCE DISPOSAL と入ってるのが確認出来ます。
恐らく、消された文字は EOD であったと思われます。
箱の裏面。
NSN 番号が無いので、これが発売された時はまだ米軍には採用されてなかったと推察されます。
このモデルを元にして、米軍と共同開発したのが、 GERBER MP600 DET になったのでしょうネ!!