家事と不妊治療の日々がスタート真顔


行っていたクリニックは家から近く、散歩にもちょうどいい距離。

クリニックは綺麗で親切、先生も優しく、あまりストレスを感じなかった。



子供が欲しいと思うものの、実際にそこにないものを求めているせいかあまり熱心になれず、


こんなこと言うと怒られそうだけど、

クリニックに任せてればいいや、

流れに任せてればいいや、

と考えて通院していた。


しかし、何回人工授精しても妊娠には至らなかった。


途中からは、生理がきても落胆すらしなくなった。


もともと口数の少ない夫。

通院した日に結果や内容を話してもあまり反応せず、

帰宅して深夜まで一人でテレビを見て寝落ちしている。


受精卵を戻す日なのに、自分のものを採取して病院に持って行く日と勘違いして、朝方興奮して迫られた日もあった。


ストレスに感じていなかったクリニック通いも、何故か待合室で涙が出そうになる日が増えた。


結果に結びつかない、いつまで続くのかわからない、同じことの繰り返しの日々、関心はあるんだろうけどそれが伝わってこない夫、優しさはあるんだろうけど言葉にしてこないから伝わってこない夫、帰宅したら黙ってご飯を食べてテレビをつけてソファに転がる夫、その横で家事をする自分、もちろんそういう行為はほぼなし。



なんかもう嫌だな


と思った。


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不満があるなら夫に言えばいいじゃん!

言わないと伝わらないんだから、どっちもどっちだろ!


と、怒られそうですが、、、、


そうですよね。

でも私、言えないんです。

夫も、言われることに慣れてなくて耐えられないんです。


残念な夫婦悲しい


仕事を辞めるとき、上司から

「今後は(不妊)治療も視野に入れていくの?」

と聞かれ、

「(辞める手前、本気度を示さないとな〜、、)はい」

と答えた。


でも本心では、仕事を辞めて時間と気持ちに余裕ができれば自然に妊娠できると思ってた。

夫のEDも、私が相手の都合に合わせてあげればなんとかなると思っていた。


周りに不妊治療してる人も少なかったし、たとえば「卵子を採取する」とか「体外受精する」とかは、

ドキュメンタリーの世界

自分からはすごくすごく遠いことだと

なかなか妊娠しない現実をもってしてなお、

思っていた。



でも、現実はそんなに甘くない。


妊娠目的のためだけの行為が続き、

ただ無言の行為が終わったあと涙が出たこともあった。


夫も完全に調子が戻ったとは言い難く、

数少ないチャンスでも活かせないことがあった。



そんなある日、夫が言った。


「医療の力を借りたい」

「このままの状況で満足いく結末になるか自信がない」


男性からこの提案をするのにはすごく勇気がいったと思う。

夫は口数が多くなく、何を考えているのかわからない人だ。


だから、私はこの時嬉しかったのを覚えている。


「ああ、この人も子どものことをきちんと考えていたんだ」

「考えていることを口に出してくれるなんて嬉しい」と。


私は本当に自然に妊娠したかったけど、心のどこかでは治療も視野に入れないといけないと思っていたのかもしれない。


だから、私は自然に頑張りたい、という主張はせず、私たちは不妊治療をスタートすることにした。

このあと、ずっと心にひっかかる部分である。


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ずっと思っていることなんですけど、


私が結婚生活や夫との関係や不妊治療や子育てのことで抱いている悩みって、


ネットの上ではありふれていて

たくさんの、本当にたくさんの人と同じ悩みなんです。


たとえば夫との家事分担とか、

不妊治療における夫の理解不足とか、

専業主婦の社会断絶感とか。


なんでこんなにみんなしんどいのに、

解決策がないんだろう。

時代は流れているのに、

いつまでこんなことで悩まないといけないんだろう。


自分次第と思うけれど、

うまくやっている人もいるんだろうけど、


人生って複雑だ。

まだ答えは出ない。


※2022.6.13修正

時系列に誤りがあったため、最後の文章を削除しました。


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仕事を辞めて、しばらくは心穏やかな日々が続いた。


というのも、働いていたとき、夫との家事分担に非常にストレスを感じていたから。


夫は専業主婦家庭で育ち、一人暮らし経験はあるものの家事はほぼしない人だ。

なので、きちんとした話し合いもなく、結婚後の家事は私が主に行なっていた。


食事作りは私が早く帰れたらやる。無理ならお互い買ってくる。

(決して夫は作らない)


お風呂掃除は私がやる。無理なら夫はシャワーで済ます。

(決して夫はお風呂を沸かさない)


やってくれるなら乗っかる。

それがないならないで良い。


そういうスタンスだった。


私は誰に助けて貰えば、、、、?

私がしんどいときは誰が私をお風呂を沸かしてくれる、、、、?


そんな人は家庭にはいなかった。


(結婚するとき、「これからは仕事に加えて主婦業もやらなきゃだから大変だね!」とよく言われた。

なんで女性だけ、結婚にオプションが付くんだ??

違和感しかなかったけど、夫にきちんと話す意欲も意志もなかった私だって、心のどこかでそれを当然だと考えていたのかも。

この話はまた今度。)


そんなわけで、割り切って家事に専念するのは気が楽だったし、夫との関係も悪くなかったと思う。



続く