前回、グーグルが2012年から4年間取り組んだ人材教育の成果として「他者への心遣いや同情・配慮・共感」を挙げ、この成果を一言にまとめると「思いやり」(Compassion)として、ネットに紹介されていることをお知らせしました。
思いやりが最高の業績を上げ、人を育てることを証明したグーグル4年間の事実は、重いです。
チーム力を高め、成功に導く要因としても、思いやりの実践と効果で纏めています。
動画で確認したい人は、「グーグルは毎日思いやりがある」で検索して下さい。世界的にも有名な、グーグルのチャディー・メン・タン氏の講演を見ることが出来ます。壁面に大きく“Compassion”の文字を掲示し、自らCompassionの価値を10数回に渡って、繰り返し話されてます。
グーグルという、世界最高レベルの頭脳集団の結論が、一見非科学的な精神論に見える「思いやり」を人材育成のキーワードにしたのは、なぜでしょうか?
欧米の文化は、本来理性主義、実利主義のはずです。
この意味を私は、「思いやりは精神科学の領域を超え、仕事や人生を考える時の、中心的テーマになった」と考えます。
言い換えると、「思いやり」こそ、心のバランスを失った現代人の、最後に残された救いの道であることを、グーグルの実践から、学びたいと思います。