----------------------------------------
シナリオ名:サイレンの響く午後
時代:現代日本 (渋谷)
プレイ時間目安:2時間~3時間
形式:クローズ
推奨人数:2~3人
推奨技能:〈目星〉〈聞き耳〉
順推奨:〈コンピューター〉〈医学〉
----------------------------------------
〈〉=技能 黄色文字=強制ロール
水色文字=KP情報 〈S/C〉=スペシャルクリティカル
「」=NPCセリフ
-----------------導入-------------------
貴方達は共通の友人が居ます「葉山 翔陽」という名の彼は
中学2年の夏の初めに転校してきた男の子
貴方達が彼に話しかけると
「俺、葉山 翔陽よろしくなっ!」っと
まるでお日様のようなパァッとした笑顔を向けてくれ
そこから時間は、そうかからないうちに仲良くなって行きました
高校は別々に進んだのかもしれないし
卒業後すぐ就職したのかもしれないですが
卒業後、お互い進学、就職の道を歩んで行くと
少しずつ距離が生まれてきた、そんな中、とある春の日に「翔陽」から
「久しぶりに映画でも行かないか?」っと言う声がかかりました
今まで沢山遊んできたけれど彼からのお誘いは初めてでした
貴方達は待ち合わせの映画館の前まで向かいます…
【久しぶり】
舞台は現代日本、3月23日の春の陽気が心地よい日
待ち合わせの渋谷の映画館の前
時刻は約束の13時の5分前、中学の頃、
遊びの約束の時には、いつも翔陽は5分前には来ていたはずなのですが
ついには約束の時間の13時を過ぎてしまいました
周りを見回してみても翔陽の姿がありません、
全員〈聞き耳〉
成功:遠くからサイレンの音が聞こえる気がする
失敗:近くを歩いていた人の肩が当たってしまいそれどころじゃない
すると、不意に後ろの方からポンッと肩を叩かれます
その瞬間貴方達の意識はふっと消え、視界が暗転したと思えば
一瞬の間をおいてパッと元の街並みの光景が広がってました
目の前には貴方達の良く知る翔陽が不思議そうな顔をして立ってました
ここで肩を叩いてきたのは人間の姿をしたニャル様
「おい、大丈夫か?」っと翔陽が声をかけます
ここで、今一瞬意識が消えた気がして、などと探索者が言っても
翔陽は「めまいでもおこしたか?」「俺が飲み物奢ってやるよ」っと、笑顔を向けてくれる
「いいから中入ろうぜ!!」
映画館の中に入ると、ポップコーンの香りが広がる、映画館に来たなと実感する香りです
すると先頭で建物の中に入った翔陽、何かを探している様子です
本当は前売り券を購入していましたが刺された翔陽が持っているため
この空間には無く病室の翔陽のわきに置いてある
「ああ、いや!財布探しててさぁ…wでも大丈夫だ!見つかった!」
すると翔陽は券売機でチケットを人数分購入し貴方達に差し出してきます
「ほいっ、これチケット」
なんの映画なのかっと気になる発言が出た場合
「ふっふっふ!じゃじゃーん!クトゥルーの逆襲だぜっ!」ドヤ顔
【クトゥルーの逆襲】っと言ったタイトルの小学生の頃はやった映画のリメイクらしい映画タイトルがわかる
「ノケモンのやつ!」「ヤスシが主人公のぉ!」「ビリチュウとかでるやつっ!」ってセリフを言っても◎
ここで、ポップコーンを買うなど自由にKPはPLに合わせてRP
翔陽は聞かれればバターしょうゆ味って元気出る味なんだよーっとか言いますね
【各PCに絡んでおくと翔陽に感情移入してくれると思う】
翔陽は「当たり前だろー?大人なんだぜ」とか「社会人なんだし」っと強がってるセリフと入れると◎
「そろそろ始まりそうだなー!いこうぜーっ!」
「クトゥルーの逆襲は」1番スクリーンで上映されるらしく
売店横を通り抜け、1番へと足を運ぶ 緩やかな階段を上がり自分達の席へと腰掛けます
映画公開されたばかりという事だけあってか、学生らしい人や
小さな子供連れの親子、たくさんの人で満席状態っと言った感じです
翔陽が予約していたのは真ん中ちょい後ろの席
スクリーンのセンターのようです
若干RP挟んでも良いかも
頃合いを見て
「おっ!予告終わったなー!始まりそうだぜっ」っと言ってあげると自然
予告も終わり映画が始まろうか暗転した瞬間
突然キーンと耳鳴りします
思わず耳鳴りに目を閉じ、再び目を開けた瞬間
目の前に広がるのは確かに映画館、しかし先ほどまで沢山いた客の姿は誰一人として見当たりません
周りには貴方達と翔陽以外誰もいなくなっているのです
忽然と姿を消した客、どこへ行ったのでしょう。
SANc〈0/1〉
【1番スクリーン】
翔陽はこの頃救急車で搬送されている最中、救急車の中で皆に「会いたい」と願っている
周りを見回してみるとシーンとした空気
パッと目の前の上映スクリーンが光ります
スクリーンの中には「会いたい」の文字が大きく映し出されています
探索者がどういうことだと1番スクリーンの外に出る↓
すると後ろの方から「ザラザラ…」っと言う音が聞こえてきて
思わず振り返ると今出てきた扉が灰のように消えていってます
あっというまに扉は灰へと変わり空気中に溶けていくかのように消えていってしまいました
いよいよ変な空間に閉じ込められてしまったのだという事を実感してしまいます
SANc<0/1d3>
ー廊下の描写ー
確かに映画館のようですが、人の気配はありません
売店などがある方向を見てみると壁になっており出口らしきものはありません
目に見えるのは【2】【3】【4】【5】番スクリーンの扉のみです
扉はすべて閉じられていてその重苦しい扉が物物しい空気を感じさせます
【時間確認】
時間を気にする
スマホを気にする発言があった場合は
探索者の時計は13:02分で止まってる
翔陽の時計は12:55分で止まってる、刺された時刻だ
【2番スクリーン】
扉を開くとそこに広がるのは映画館ではなく教室。。。
貴方達が中学時代に過ごした教室に似ています
机やイス、窓、目の前に広がる光景になつかしさが込み上げてくるでしょう
病院で緊急手術中の翔陽が思い出している最初の走馬灯だ
【黒板プリントボード】
黒板横のお知らせ用のボードを見てみると
掃除当番表、給食メニュー表、時間割表といった物が貼られています
〈目星〉or〈図書館〉
給食メニュー表を見てると「7月の献立」と書かれていて
自分たちが食べていたメニューと同じだとわかります
〈目星2/1〉or〈図書館2/1〉
掃除当番表を見てみると、各班と生徒の名前が書かれていて
今週の当番例↓
1班2班:【2年廊下】 今井 上野 遠藤 ・・・・
3班4班:【中庭】 加藤 喜田 小林・・・・
5班6版:【北階段】斎藤 中村 葉山 ・・・・
その中に葉山 翔陽 そして、自分たちの名前を見つけます
アイデア
【成功】
昔を思い出す、中学2年の頃、掃除当番の時
いつも翔陽は嫌な作業を周りに押し付けられていたが
笑って我慢していた事があった、嫌な事は断れと言っても
「どんなに嫌な事も、お前らと遊べばどーでもよくてちっぽけに思えるからいーんだよ」
っとこっぱずかしい事を言っていた事
【窓】
窓の外の景色は高く見え窓に近寄り
見てみると校庭、貴方達が通った中学のグラウンドによく似てます
窓は開きます、窓を開けるなどすれば
外からはムワッとした暑い空気、土の匂い、窓の外からは蝉の声がします
-窓の外に顔を覗かせる、手を伸ばす等の行動をした場合-
窓の外に手をだそうとした瞬間
何者かに引っ張られる感覚に襲われます
窓の外へ引っ張り出されるというより
行ってはいけない次元へと引きずりこまれる
そんな気がして思わず「それ」を振りほどき後ずさってしまいます
SANc〈1/1D5〉
-窓の風景をよく見る-
〈目星〉
窓の外の風景をよく見てみると風景が動いていません
空を泳いでいるはずの雲が止まっているように見えます
〈目星2/1〉
窓の外を見ていた貴方の視界を何かの影が通り過ぎました
細長い何かの触手のようなものがうねうねとした動きを見せて
その動きはコチラを見て楽しんでいるように感じます
少し視線をそらしたすきに「それ」は居なくなってしまってました
SANc〈1/1D3〉
【机を調べる】
机を調べていくと窓際の一番後ろの席から1枚のメモが出てきます
メモ内容
【あの時、話しかけてくれてありがとう。】の言葉
翔陽に聞けば
「そこ、俺の席だったところだ…」っと言います
書いた記憶はないと答えます
【掃除用具入れ】
掃除用のTぼうきや雑巾などそれらしい掃除用具がはいっている
目星したいという発言があればさせる、
成功:掃除用具入れの中から黒いスニーカーが一組出てくる
〈医学〉
成功:それが恐らく人間の血液だという事がわかる
SANc<1/1d3>
【黒のスニーカー】
目星したいとかよく見てみるって言われたら
メンズ物だとか汚れは内側には無いと答えてもいい
スニーカーを翔陽に見せるようなら
翔陽は驚いて後ろへと大きくよろけて背中を机やイスにぶつけ派手に転んでしまいます
通り魔に刺された病院にいる翔陽の意識に連動してしまったため
全員〈目星〉〈目星2/1〉
成功:頬と手をぶつけてしまったのか擦り傷が出来てる
【応急手当可】2回
〈2/1成功〉翔陽の顔色が良くないことに気づきます
〈SP/C〉翔陽がぶつけたのは背中なのにお腹を押さえている事がわかる
失敗:特に気づかない
気遣うようなら、翔陽は落ち着きたいからちょっと廊下で待っててもいいか?っと聞いてくる
【心理学可能】
成功:何かに怯えてるのではないかと感じる
失敗:実は怪我の痛みを我慢してるんじゃないかっと思う
【3番スクリーン】
3番スクリーンを開けると
少しタバコの香りが広がるその部屋は、どこかの事務所なのかと思わせる雰囲気を放っています
いくつかのロッカー、そして長椅子が2つ置いてあります
奥の方には事務机に見える机の上のPCモニターが置かれている
翔陽の現在の職場の従業員用の事務所です
先輩に仕事中にお腹や背中を殴られ
長椅子に顔を押し付けられてはタバコで焼くぞと脅され、笑われ
タイムカードは名前をタバコで焦がされ、仕事休んだらこうなるぞっと脅されていた
居ないものとして扱われてきた翔陽、その苦い思い出が詰まった場所です
殴ったりするのは衣服で隠れる範囲のお腹や背中のみなので周りには気づかれていない
翔陽はこの場所を見ても自分から何も言わないし入ってすぐ入り口横に座りこむ
聞かれれば「俺の職場、綺麗じゃないだろ?だから言いにくくて」っとか言う
【窓】
軽い塀に囲まれたアスファルトの敷地
重機械やシャッターの閉められた
ぱっと見、倉庫のような建屋があるようです
窓の外の風景は言ってしまえば
工場(こうば)の近くって言えばそれらしい風景だ
【机】
出退勤をするためのタイムレコーダーとPCモニター
そして吸い殻いっぱいの灰皿が置かれています
引き出しが3個ついている
【引き出し】
1段目
筆記用具や文房具、事務用品がとても乱雑に入ってます
2段目
中からタイムカードが沢山出てくる
名前とか見たいって発言がなければ特に何もないがあれば
1枚だけ名前の部分をタバコを押し付けられたかのように焦げていて名前が見えない
3段目
少し深めの引き出しには
沢山の履歴書と
カーキ色新品の作業着が上下入っている
成功:MとLサイズがあるのに
M、L、M、M、L、L、L、M、L順番がバラバラに並んでいて整理されていないことがわかる
〈アイデア〉
成功:女の人の職場にしては汚い職場だなぁっという印象
【履歴書】
雑な文字、中には鉛筆で書かれた履歴書までもが沢山入ってます
〈図書館〉or〈目星〉
成功:履歴書の中に1枚だけ上の部分が焼け焦げていて名前と顔が見えません
【モニター】
マウスを動かすと、パっとモニターが写し出され
一人でに文字がカタカタと打ち出されていきます
【なぐrにdやめtwくdさいおrはなzなぐっれないtいkないndなんでなんdなんでなんdなんd】
っといった文章が書かれていきます
この後にPLがPCを触っても
画面がフリーズしているのか固まっており、電源も落とせません
SANc(0/1d2)
病院で走馬燈を巡らせている翔陽が嫌な思い出までもを思い出し
殴られてるときの感情がモニターを通じて書き起こされている
【長椅子】
あちらこちらに小さな丸い焼け焦げた跡のような物が見える
探索者がこの部屋のどこかで情報とり逃したら椅子の下に置いてあげると◎
【ロッカー】
スタッフと書かれたロッカー
【地図上のロッカー】従業員それぞれの名前が入った作業着の上着がずらりとかけられている
〈目星〉
成功:1個だけ作業服のかかっていないハンガーが、かかっている
【地図下のロッカー】
成功:1のロッカーに比べると少し縦長いロッカー
開けると鉄臭く、カーキ色の作業ズボンがズラリとかかっています
ロッカーの下に黒いズボンのようなものが入ってます
↓
手に取るとぬるりと生暖かい感触がします
拾い上げた手のひらには赤い血液のような物がべっとりとついてしまいます
生暖かく、ついさっき出血した何か血なのではと思わず寒気が走ります
SANc(1/1d3)
〈医学〉
成功:血液だという事がわかる
スペシャル/C:この血の量は致死量ではないか?っと感じる
ズボンがどんなのかとか、よく見るような発言があった場合
その血が返り血なんじゃないかっという事までわかります
【4番スクリーン】
4番スクリーンの扉をあけると
そこは映画館でした。今までも映画館に居たはずですが
確かに映画を上映する場所のよう
暗い館内に浮かぶスクリーンの明かりが不気味に思える
スクリーンには何かが映し出されているようです
見る場合、以下の描写へ
1人称視点の映像は渋谷の街中、人込みを駆け足で歩いていて
その視点の高さから女性の視点にしては高いなというような印象をうけます
そんな中、視点主の前を歩いている人物がハンカチを落とし、それを拾い上げ渡そうと顔を上げた瞬間
1人称視点の画面がドンっと衝撃を受けたかのように大きく揺れ動く
そして、ゆっくりと視界は下へと降ろされる、、、
そこには
腹部に深々と突き刺さる包丁、目の前には黒いズボン黒のスニーカーを履いた
人物の足元が見えます
直後、視点がぐらりと、大きく揺れたかと思うと、
地面へと衝突した、目線の先には拾ったハンカチが
その白いハンカチは広がる血を吸い上げるかのように赤く染まっていきました
そのまま意識を失うかのように映像はプツリっと消えてしまいました
その主観視点の映像は、まるで自分が刺されたような感覚にさせ、嫌でも感情移入してしまい
その痛々しさに思わず腹部を抑えてしまうだろう。
SANc(1/1D6)
翔陽が刺された視点です、ハンカチを拾いあげ周りを見なかった一瞬の隙を狙われて
通り魔に刺されてしまった視点です。貴方達との待ち合わせに向かう途中だった翔陽
今、映画館に居る翔陽は「みんなに会いたい」という気持ちの思念体のような物
刺されたと思っていたが夢だったのだろうか?とすら思っていた翔陽
この映像を見る前まで自分は生きてるとすら思ってますが理解します
自分が刺されて、今まさに死にかけている事に
翔陽は取り乱すことはありません
ただ、腹部を強く握りしめ、スクリーンをじっと見つめます
【5番スクリーン】
5番スクリーンの扉を開けると
そこはどこかの部屋のようで、ワンルームの部屋が広がっていました
シンプルな部屋、8畳一間だろう部屋に、小さなキッチン
テレビは無くフローリングの床の上には敷布団が一組
その周りには雑誌や脱ぎ散らかされた服などが散らかっています
小さなローテーブルの上にはノートPCが置かれています
調べられそうな所
【キッチン 雑誌 衣服 ノートPC ローテーブル】
翔陽が現在暮らしている部屋です
翔陽の様子を見るなどの発言があった場合にのみ出る情報
↓
翔陽の顔色がさらに悪くなってる気がします
↓
どうしたのか尋ねる
↓
「なんでもない、少し気分が良くないだけだ」
この部屋がどこか知っているかと聞かれると
↓
「俺の…部屋だ」「俺が今住んでる部屋…」
「悪い、俺、立ってんのきつくなってきたから外で待ってる」っといって一人で外に出ます
ついて行くと言われても「もう、大人なんだから大丈夫」っと笑ってきます
どうしてもついて行くと言われた場合はこの部屋に座ると言って壁にもたれて座り込む
【ローテーブル】
木目調のモダンなローテーブル
蓋の閉じられたノートPCと卓上カレンダーがある模様
【カレンダー】
カレンダーは日にちを過ぎていくと×印をしているのか
印でいっぱいだ3月23日には花丸が書かれており23日の日付にはまだ×印が付いていない
【ノートPC】
閉じたノートPCを開くと何かを検索していたのかYahoo検索が映し出されています
【可能技能】〈目星〉〈コンピューター〉〈図書館〉
目星成功:yahooニュースに目が止まる
「連続通り魔殺人事件」のタイトル見ていくと
「渋谷で通り魔が出たとの情報、犯人の目的は?
警察は防犯カメラなどの情報から犯人を捜索中、犯人は今だ逃亡中」とのこと
〈図書館2/1〉〈コンピューター2/1〉
通り魔殺人事件についてのスレに目が止まる
っと言った感じの内容
コンピューター成功:検索履歴から気になるものを見つけます
1つ目はamazonで包丁を購入している履歴
2つ目は映画「クトゥルーの逆襲」の前売り券の購入履歴
前売り券を買ったのか?っとでも聞かれれば
「あー…そうなんだけど、無くてさw」
「どっかに落としたのかもなーw」っとごまかす
包丁は翔陽が生活に必要だったから買っただけのものですが
PL達に通り魔が翔陽なのか?っと思わせて困惑できれば御の字です
【衣服】
〈目星〉
成功:カーキ色の作業服のようなものがあるが所々赤黒く汚れていて
お世辞にも綺麗とは言えない見た目をしている
〈目星〉
胸元に汚れていて見えないが刺繍がされていることがわかる
〈目星2/1〉
誰かの名前なんじゃないか?っということがわかる
〈S/C〉
「葉山」と刺繍されている事がわかる
〈医学〉
成功:赤黒いものが血だということがわかる
【キッチン】
卓上でも使えそうなIHコンロが1つ置かれていて
シンクの下には両開きの小さな棚がしっかりとついている
一人暮らしにはこれで充分だなと思われる狭さのキッチンだ
【棚の中】
1人用の土鍋やフライパン、お鍋といったキッチン用品が入っている
〈目星〉もしくは包丁を見るという発言があった場合
成功:包丁が無いことがわかる
【布団】
シングル用の布団、紺色の布団はいかにも
男性の一人暮らしっと言った印象を思わせます
掛け布団が多少乱れている
【めくって調べる宣言があった場合】
布団の中に置き型の目覚ましが入り込んでいました
時刻は12:55分で止まっている
この時間は翔陽が刺された時間だ
目星:枕にうっすらシミのようなものがある事がわかる
【雑誌】
電子工学、機械操作マニュアルといった本がある
〈図書館〉
成功:電子工学の方は大分読み込んでいるのか年季を感じます
〈図書館2/1〉
機械操作マニュアルの方は所々黒ずんで汚れていて
紙に水でも落ちたのかっと言う染みが点々とあります
【問いただす】
翔陽に対し、会社での暴行されてるのか?と問い詰めるのであれば
「俺…、俺さ!O型だろ?だからさっよく身体とかぶつけるんだよ、うちの会社の工場狭くてなぁっ」
などといって笑いながら誤魔化そうとしてきます
それでも、問いただしたりして真剣に悩みを聞こうとしたのであれば
「ほんと、本当にお前らには、かなわねーなぁ…」っと眉を下げ、
泣きそうな笑顔を作りながら観念したようにゆっくり立ち上がる
「お前らに、見せたいものがあるんだ…」
「ちょっと、ついて来てくれねーか?…そこで全部話すから」
っと言うと優しく微笑みかけてきます
ついて行くのであれば【タイムリミット】の描写の後以下の描写
翔陽は6番スクリーンの前まで歩くと
自ら扉を開き中へと手招きします。
【6番スクリーン】の描写へ
【タイムリミット】
廊下に出てみると辺り一帯暗くなっています
暗い廊下を転々と間接照明が足元を淡く照らしています
その奥にひときわ明るさを放っている光には
6の数字が暗がりに、ぽわりっと浮かび上がってます
【6番スクリーン】
中に入るとわずかにアルコールの香りが広がり
白い床 白い壁 白いカーテンのついた窓の外は
目に焼き付きそうな程に真っ赤に燃える夕日が日の入りを迎えようとしていた
その部屋は病室でした
ピーっという心電図の音が室内に響いている…
そんな部屋の中には1つのベッド
そして、ベッドの上には人が横たわっています
そこに横たわっていたのは
「翔陽」
貴方達の良く知る翔陽でした
目を閉じ 青白い顔をしている ベッド横の棚にはノケモンの前売り券が4枚置かれており
部屋にかけられた時計は17:32分で止まっている
翔陽の横の心電図がピーっという音を立てている事が
彼がもう生きていないことを感じさせてきます。
SANc(1/1D6)
この部屋の翔陽は心肺停止してしまった未来の翔陽
あと
-翔陽の方を見る、話しかける場合-
入口に立っていた翔陽は目からぽたぽたと涙を流し
貴方達に話しかけてきます
「もう…限界みたいだな…!
実はさ、俺会社で毎日先輩に殴られててさ
最初は笑ってれば何とかやってけると思った
居ないもの扱いされても大丈夫だって思いこんだ
でも、笑えなくなったんだ しんどくて
消えてしまいたいって思った
でも、でもな…?お前らに会えば昔みたいに
また笑えるかなって思った…
そしたらさ…お前たちに会いに行く途中
俺、今日刺されたんだ、お腹いきなり刺されてさ
すごく、ものすごく痛かったんだ、でも俺
お前たちに会いたくて、どうしても会いたくて
なぁ…俺はもうすぐ、そこで寝てる俺と同じで死んじまうんだとおもう
時間が来たら、この空間もきっと、もうすぐ消える
そうしたらお前たちは元の世界に帰れる
俺は一緒に行けないと思うけど
どんな形であれ、最後にお前たちに会えてよかった」
PLが話し始めるまで、あまりにも間が開くようであれば
翔陽から、それぞれに対して話しかけてあげてください
感謝を述べる、PC達の未来を見据えてる発言をしてあげても良いかもですね
卓の流れ、翔陽との会話を元に話しかけてあげてください。
ここで、翔陽に生きるのを諦めるな
最後何て言うな、頑張れ、前向きな未来を見据えた言葉をかけてあげる
ノケモンのチケットを渡したりし、未来での約束をするなどあれば
エンド1へ
翔陽の死を受け入れる、今までありがとうなど
忘れない、など状況を飲み込む発言があれば
エンド2へ
以下エンド描写へ
----------------------------------------------------------------
エンド1:「ただいま」
翔陽の口から「ありがとう。」の言葉、そして
翔陽の目からあふれ、こぼれ落ちた涙のしずくが床にポタリっと落ちた瞬間
目の前の風景は、徐々に白くなっていき視界が完全に白になった時
心電図からピッという1音が聞こえてきた気がした…
気が付けば、待ち合わせをしていた映画館の前に立っており
真っ赤な夕日がビルの谷間から真っ赤な夕日が姿を現していた、もうすぐ日の入りだろう…
街を歩く人たちは、このあたりで通り魔がでたんだと騒いでいた、あわてて病院へと駆けつけた貴方達を
目からボロボロと涙を溢れさせながら、呼吸器を曇らせながら、お日様のようなあの笑顔が出迎えてくれます。
翔陽生存エンド
---------------------------------------------------------------
エンド2:「会えてよかった」
翔陽が消えていくのを受け入れる、最後に会いに来てくれてありがとうなど
死を受け入れる発言があった場合こっちのエンディングへ
翔陽の最後の言葉
「バイバイ」っと言うとニコリと微笑み
翔陽の頬をつたい落ちた涙のしずくが床にポタリっと落ちた瞬間
目の前の風景は徐々に白くなっていき視界は完全に真っ白になってしまいました
気が付けば待ち合わせ場所の映画館の前に立っていた
真っ赤な夕日が日の入りを迎えようとしていた
街を歩く人たちはこの辺で通り魔がでたんだと騒いでいた
あわてて病院へと駆けつけた貴方達を
とても安らかな顔をした翔陽がそこに眠っていました。
翔陽がロストエンド
---------------------------------------------------------------
シナリオクリア報酬
1d5
翔陽に未来を見据える言葉を言ってあげる+1d2
--------------------------------------------
シナリオ背景
この空間は翔陽の死ぬ前にもう一度会いたい、
その思いを元に暇を持て余したニャルラトテップが具現化したもの
病院で死の淵をさまよっている翔陽の走馬燈を元に作られていて
スクリーン1~6の順番に記憶が古くから新しくなっていく
友人を映画に誘ったのも昔のように笑いたい
生きる希望が欲しい、そんな思いから一番の友達に声をかけている
映画館に来ている翔陽は記憶はあるものの、あまり現在の事を探索者に言いたがらない
病院に運ばれた翔陽と連動しているために徐々に体調が良くなくなっていく。
トラウマになっているのか黒い靴や黒いズボンもこの空間に記憶の一部として具現化されている
この空間に飛ばされた瞬間は最初に肩を叩かれた気がした瞬間だ
肩を叩いたのは人間の姿をしたニャルラトテップ
その瞬間貴方達をこの空間へと連れてきたのが物語の大筋。
裏で動いていた黒幕
路上で翔陽を刺してきた男はシャッガイによる精神支配を受けています
シャッガイは昼の間は眠っており宿主の精神を解放するが
夜になると目覚め精神を奪い取り宿主の身体を操り
街をふらついては人気のない路地に人をつれこみ拷問をして殺しては
その悲惨な映像を宿主に送り込み徐々に精神を壊していく。
完全に精神を崩壊された宿主はシャッガイを崇拝しだし手助けしようとする
今回はシャッガイに拷問するための生贄を探しに街へと出向く
ハンカチをわざと落とし、拾ってくれた人物、翔陽を刺したのだ
翔陽が生還した後日談
その後、犯人は翔陽の証言から無事に逮捕され、
余罪追及の取り調べなどを受けているそうです
しかし、精神崩壊してしまってるのかまともに会話できず
精神病院で犯人の回復を待っている所だそう
翔陽はしばらくの入院の後、傷跡は残るものの
後遺症なども残ることなく無事に退院
貴方達と約束していた映画をまた皆で見に行く事でしょう
入院した際に
身体に複数の傷跡と痣が発見されたのをきっかけに
担当医が暴行の跡だと気づき、独断で知り合いの探偵に証拠を集めさせたらしく
数々の物的証拠を収めてきてくれたおかげで従業員は逮捕され
会社は翔陽へと慰謝料を収めたそう。
翔陽は会社を辞め今はとある探偵事務所の助手として働いているそうだ。
時折LINEで「所長が甘い物ばっかり食べに連れて行ってくれるw」などと
たわいもない会話だが楽しく働いていると言う話が聞ける
翔陽がロストした後日談
その後、犯人は貴方達の証言の元、無事に逮捕され
余罪追及の取り調べなどを受けているそう・・・。
2年後、翔陽のお墓参りの帰り道、信号待ちをしていると
あの日のような夕日が沈もうとしていた
すると、貴方達の横をカーキ色の作業服を着た男性が一人
赤信号へと勢いよく飛び出した、急ブレーキの音と共に
重く鈍い音が響く、目の前に広がる血液、無残な光景
轢かれた男性と目が合った気がした…
後日知る事になるが、あの工場に勤めていた新入社員が
自殺を図ったのだそう。
バッドEND「終わらない」
SANc回復なし

