おはようございます。

今日から朝に書くことにしました。

 

いわば朝練。

予定していた時間よりも1時間寝坊したけど、ま、いいか。

 

起きただけで合格。

書き始めたからさらに加点!

 

年末に読んだ、精神科医・樺沢 紫苑さんの著書『神・時間術』の影響を受け、「まずはやってみる」精神で私も朝活として文章を書いてみることにしました。

 

たしかに朝は気分がいいし、文章にキレがあるようにも感じます。

 

 

引き続き兵法の観点から精神医学を考えていきたいと思います。

 

 

ところで、現代社会ではメンタルに関しては強いのがいいとされています。

 

精神科の臨床でも、メンタルが弱いのが悩みで受診されることはあっても、「メンタルが強くて困ってます」

という方は受診されません。

 

けれども、私、最近気がついたんです。

もしかしたら私がスタックしていたのは、

 

「メンタルが強すぎて持て余しているのかも」、って。

 

だから、メンタルって強ければいいわけじゃなく、もちろん弱いことそのもので困ることもあるわけで、本来ならば

 

“メンタルは強いと弱いの間でバランスがとれている”

 

のがベストなのではないでしょうか?

 

 

『老子』には、

 

「天下に水より柔弱なるは莫し、而も堅強攻むる者、之に能く勝る莫き”というくだりがあり」、意味としては

 

“水よりも柔らかくて弱いものはないが、堅くて強いものを攻めるときに水より強いものはない”

 

ということになり、普段はやさしすぎて弱々しくて何の特徴もないような水が、時には水害や津波など巨大な破壊力をもつことだってあるわけです。

 

 

 

私自身は性格というのは固定したものではないと考えています。

 

水のように、弱い側面もあれば強さとして表現されることもあります。

自分の中で強弱を感じ取れるようになり、それをコントロールできることこそがメンタルの健康さにつながるように思います。

 

 

余談になりますが、研修医時代、医局の飲み会で指導医から、

 

「本橋さんには、なんというか、毒がありますね」

 

と、言われたのです。

 

 

そう言われて私、けっこう嬉しかったです。

指導医も私をけなすためにそのような発言をしたのではなく、その含意は

 

「その毒があることでパンチがきいて、独特の個性をつくっているよね」

 

といったものだったようです。

 

毒があるって、悪いことばかりじゃないと思います。

近年では「毒親」という概念もでてきて、悪の権化とか非道かつ無情なイメージもありますが、ちょっと考えてみてください。

 

たとえば、トリカブト。

そのままだと猛毒ですが、加工したら草烏や附子といった立派な漢方薬になります。

 

美容分野でもボトックスなんかは毒ですしね。

 

 

自分自身のパーソナリティを考える際、強弱だけではなくて、本来だったら良くないものすらも否定や排除するのではなく、ちょっとしたさじ加減で良いものに変えていける知恵を身につけられたらカッコいいですよね。

 

今日は初仕事。
はりきって行ってきます。