11月23日、
高輪プリンス・飛天で行われたバルカーカップ。
創作ダンスの世界から大きく一歩踏み出し、
2人はまさに“未知のステージ”へ挑みました。
その挑戦の日に限って、私は高熱で付き添い不能。
電話口で「大丈夫かな…」と心がざわつくばかり。
本人たちはもちろん、初めての場所・初めての動線、
メイクも舞台慣れも必要な世界。
本来なら私が横に立ちたかったのですが、それが叶わず、
胸の奥がぎゅっと締めつけられるような朝でした。
でも――
ここからが、まさに“チームで育つダンス”の真骨頂でした。
急遽、保護者の皆さまが力を貸してくださり、
子どもたちが不安を抱えずに済むよう温かいサポートを申し出てくれた。
さらに、新国立劇場の舞台で以前お世話になったゆっこ先生へ連絡すると、
早朝でも即答で「任せて」と言ってくださった。
初めてのメイク、初めての出ハケ、
大人ばかりの舞台袖の空気。
子どもにはあまりにも未知で、心細くて当たり前の環境。
けれど、その一つひとつを
“怖い思いをさせないように”と大人全員で囲い、
必要なときは手を取り、背中を押し、
2人が堂々と挑戦できるよう整えてくださいました。
本番中には、床が滑る、音が少し見えなくなるなど、
思いがけない出来事も起きたようです。
でも、そのすべてを経験してきた姿が、
何よりも誇らしい。
「知っている」と「やったことがある」は天と地ほど違う。
大人の本気の中で、自分の力だけで踊り切った2人は、
もうすでに次のステージに片足を踏み出しています。
悔しい気持ちも、
楽しかった気持ちも、
よく分からないまま必死で踊ったあの時間も、
全部がこれからの人生の“糧”になる。
そして私は、
当日そばにいられなかった悔しさも含めて、
心から2人を誇りに思っています。
支えてくださった保護者の皆さま、
飛び込みにも関わらず手を差し伸べてくださったゆっこ先生、
本当にありがとうございました。
どうかこの小さな勇者たちが、
これからもたくさんの経験に揉まれながら、
また一つ、また一つと世界を広げていけますように。


