Show me.

Show me.

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!
とても良い映画だった!
なんとなくタイトルに惹かれて、というのと音楽がいいという評判から、気になって観てみたんだけど。想像してた以上に、素晴らしかった。いやはや痺れましたわ。

なんといってもヘドウィグがなんて魅力的なのかと!性転換して、男から女へと生まれ変わり、ロックシンガーとなる。そんな彼女の生い立ちだとか、愛や、性についてをバンドの曲に載せて、ツアーに廻るのだけど。

本当にライブシーンは圧巻。
オープニングから最高!
愛の起源なんてもう感動モノ。歌詞とアニメーションも素晴らしくって、本当の愛を深く考えてしまう。

ヘドウィグはいつも何かに脅え、何かと戦い、愛を欲して、愛を与えていたのかな。自分の片割れを常に探し求めて、男の自分と女の自分の狭間で揺れ動く、センチメンタルだったり、激情だったりを上手く表現しとりました。トミーを愛していたときの回想シーンなんて完全に女にしか出せない表情だったよ、チャーミングで美しかった!

おかまちゃんバンドがドカドカ騒いでまわる珍道中物語、みたいな感じなのかと、期待もせずに軽い気持ちで観てたんだけれど、そのギャップに大変な衝撃と、感動の嵐でした。

みんな本当は弱くて脆い。
本当の自分に自信も持てないし実態も掴めない。みんな不安な気持ちを抱えながらに、お化粧をし、派手な衣装を身に纏い、ウィッグを装着し、ロックをかき鳴らしては虚勢を張りながら生きている。最後にありのままの姿で前に進み出した彼女の後ろ姿には、切なくてたくましくて心が震えましたわ。

ヘドウィグの人生そのものがロックンロールでパンクで詩的。
イツハクもまた、良い役所だった。