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最強オヤジ伝説

私の父の伝記と私自身の半生の記録です

それは午前中の静寂を打ち破る、大音声だった!!



突然の宣言に次男は、父親に詰め寄った・・・!



『親父!どうゆうことや!』



父親は冷静にこう言った・・・



『この工場は俺が知り合いに頼んで買い取ってもらった!

だから今日からはお前には好きにさせん!』



そういうと次男の顔色がみるみる変わっていった・・・



次男は顔を真っ赤にして、こう言い放った!!



『お前なんか死ね!!』



耳を疑うような言葉だった・・・!




次男はそう言うと、仕事道具を放り投げ、身支度をしてサッサと工場を出て行った・・・


妹や母親も自失呆然として後に続いた・・・





完全に父親連合の手に戻った会社の経理を総点検してみると

会社のプールしていた資金の大半が次男連合に好きなように使われていた・・・



長男は怒りに震えていた・・・


『あいつら、、絶対に許さへん・・・』




















それから幾星霜か過ぎ去っていった・・・・






あれから妹と母親は連れだって家を出て行ったが

母親は脳梗塞を患い入退院の繰り返し・・・




次男は他府県に引越し、何か違う事業をやり始めたようだが

うまくいかず経済苦に喘ぐ毎日・・・





一方、父親と長男といえば、一時期次男の穴埋めで大変な時期もあったが

今では新しい人材も入社し工場経営も順調に進み、残った残債も長期分割で

何とか返済の目処がたち、工場の買戻しも現実味が出てきたのだ!







依頼者の父親はしみじみと語った・・・



『あの時は死のうかとも思いました・・・家族はバラバラになり家まで取られた・・・

工場が望みでした・・・本当にありがとうございました!』





また出て行った奥さんが闘病生活をしていて生活に困窮していることを聞くと



『いままで散々な事をされてきたけど、私も歳でんなぁ~! あいつが帰りたいといえば

迎えてやろうと思っています』と屈託なく笑った・・・





家族がバラバラになった要因は、何も銀行だけが原因ではないだろう・・・



しかし引き金になったことは事実だ・・・



それにもし、工場までもが取られたりしたら

おそらくこの家族は相当な打撃を受けて、空中分解してしまっただろう・・・





私は前にも述べたが、経済の法則を否定するつもりは毛頭ない・・・



資本主義社会の中で、強者と弱者が生まれるのも必然といえば必然である・・・




こういう問題は、私のような仕事をしていれば嫌と言うほど見てしまう・・・






人は最初から、弱者になるために生まれてきたのではなく

幸せになるために生まれてきているのだと思う・・・






微力ながら私の仕事が

少しでもセーフティネットの役割を担えればと、願う日々である・・・(完)