提携銀行の担当者からの話はこうだった・・・!
『くれぐれも個人情報なので内密にお願いしますが・・・・』と切り出し
『実は同姓同名の疑いがあるようなんです・・・』
同姓同名????
『はぁ!?』
私も長い間住宅ローンを取り扱ってはきたが
同姓同名などで否決なんかくらったことなどない・・・!
中にはあったかも知れないが少し調べればわかることなので、気に留めたことなどない・・・!
聞けば、同姓同名で誕生日なども一緒だと言う・・・
ここまで一緒だと、住所の違いなどは関係がないというのだ!
私は頭から湯気が出るくらい腹わたが煮えくり返った!!
日本国民1億3000万人もいれば
同姓同名、誕生日も同じ人ぐらいいくらでもいるだろう!
少し調べればわかることなのに、そのような理由で簡単に否決をして
このお客様の人生が狂ってしまったら、どう責任を取るのか!
私は激しい憤りを感じながら、急いで銀行担当者に電話をし
一気に捲くし立てるように言った!
『今回のことはどうしても納得がいきません!このようなことがまかり通るのなら
あまりにもお客様が可哀そうだ!』
担当者は慌てふためいた様子で答えた・・
『社長の仰るとおりです。しかし一度否決になったものは余程のことがない限り・・・』
私は情けなくなってきた・・・。
なんと官僚的な考えなんだ!!
これが自分の身内なら諦めきれるのか???
一生住宅ローンが組めないということがわかっているのか???
金融機関というものは、ある種の公共性があり責任も重い!
ローンが組めないというのは、その人の人生においてはかなりの不利益を被ることになるのに
ましてや、自分が犯したことではない理由で
否決にされることなど許されていいはずがない・・・!
時間を忘れるくらい私が熱く語っていると、その担当者は
『社長わかりました!何か本人との違いが証明できるものを出してもらえませんか?』と
唐突に聞いてきた!
私は頭に来て、お前が考えろよ!と口に出そうになったが、グッとこらえながら
私は住民票の除票を提出することを提案した・・・!
現住所だけでは判断ができないのであれば
過去の住所の住民票(除票)を何ヶ所か出せば、明らかに違いが判断できると・・・!
担当者は『それは妙案だ!』と言い
それを用意してもらえれば、必ず否決を取り消してもらえるよう
全力をあげると言うのだった・・・!
私は早速事情をお客様にお話し、住民票の除票をあげてもらい銀行に提出した・・・!
そして二日後・・・・
やっと融資の内定が下りたのだ!!
私は安堵するとともに、お客様に連絡をした・・・!
するとなんと、引越しが1週間後に迫っていたのだ!
なんでも内定がこんなに時間がかかるとは思ってもいなかったので
以前から二人で決めていたということだった・・・・
引越しを延期すると、婚約者に事情を説明しなければならず
なかば、時間的に背水の陣だったわけである・・・
私はホッと胸を撫で下ろしながらも今回のことを整理してみた・・・
最初に持ち込んだ都銀は否決の理由を言わないどころか
まったく取り合ってくれなかった・・・
その担当者は否決の理由も知らないし、知ろうともしなかった・・・
2回目の地銀も最初は簡単に否決してきた・・・
銀行は保証会社が否決だったら、理由も聞かず事務的に処理してしまうのだ・・・
そこには個人情報の保護という壁があるのだ!
必要以上の情報は見ないし聞かない・・・
だから案件の内容に沿った情報の取得をせず、マニュアル通りの査定しかしないのだ!
個人情報の保護は大事であるし否定するつもりもない・・・
だがそれが、時には盲点となって本来、人を保護するための法律が
障害になってしまう怖さがあることを、今回の件で学んだような気がした・・・
今回のお客様はもうすでにご結婚されご入居も無事に済んだ・・・
これからも何事も本末転倒することのないよう、頑張って行きたい・・・・