いつかくる別れが辛いから、大切なものは多くはいらない。
でも、少しの大切なものもいつかは別れがくる。
あなたは厳しい人だった。
子供の頃はそれが嫌な時もあった。
反抗もした。
ひどいことも言った。
それでもあなたはあなたで。
厳しさよりも優しくて。
強くて。
耐える人で。
どちらにつくでもなく、私を見守ってくれた。
私はあなたが大好きだった。
私に、料理の味を教えてくれた。
笑う時、少し後ろに仰け反る仕草や、
嬉しい時は饒舌になったり、
昼間、犬と一緒に昼寝して、
帰りが遅い時は、私が帰るまで寝ずに待ってくれた。
旅行に行くと必ずお土産をくれて、
新しく買った服を嬉しそうに着て見せてくれたあなたが好きだった。
離れる時は、あなたと離れることが心残りだった。
久しぶりに帰るとあなたはいつものように、笑顔でむかえてくれて、
私が帰る時は、いつも体調の心配をしてくれた。
80も過ぎたあなたの方が、心配になるのに。
あなたは、いつもあなただった。
私は、あなたのような人になりたい。
厳しさも優しさもちゃんともった、
強いおばあちゃん。
大好きだよ。
これからもずっとずっと。