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●満身創痍でも国別対抗戦に駆り出される羽生結弦の“本音”

ゲンダイネット
 [4/2 09:26]

フィキュア選手は休みたくても休めない
(C)日刊ゲンダイ

フィギュアスケーターも楽じゃない。

日本スケート連盟は昨31日、団体戦で争う国別対抗戦(16~19日=代々木第一体育館)の出場選手を発表。

ソチ五輪金メダリストで先の世界選手権(中国・上海)で銀メダルを獲得した羽生結弦(20)、

宮原知子(17)ら男女4人がエントリーされた。

世界選手権で日本人初の連覇を逃した羽生は

「負けたイメージのままシーズンを終わりたくなかった。悔しさをぶつけられる舞台で自分の滑りをしたい」

とシーズンを締めくくる国際大会でのメダル取りを誓った。

今季、躍進した宮原も

「自分の演技をしてチームに貢献したい」

と話したが、本音かどうかは疑わしい。

この国別対抗戦は国際スケート連盟(ISU)が主催する唯一の団体戦。

世界ランキング上位6カ国で争われ、

各選手が高得点をマークした場合はシーズンベストとして認められるものの、

公式記録からは除外される。

毎回、シーズンオフの4月に行われるため、

日本に限らず出場選手の多くが

真剣勝負とは無縁だ。

各国の選手、コーチらが待機するキス&クライでは

国旗を掲げて自国選手に声援を送るだけならまだしも、

中にはかぶり物を身に着け、テレビカメラに向かっておどけたポーズをする選手も少なくない。

GPシリーズ、世界選手権を戦い終えたばかりの

トップ選手たちにとって国別対抗戦はエキシビション程度としか捉えていないのだろう。

実際、羽生もスケート連盟からの出場要請に

渋々、応じたのが見え見えだった。

演技構成について聞かれると

「(1月に捻挫した)足のことも考えないといけないし、

まだ完治したわけではないので無理はしたくない」

と言い切った。

テレビ視聴率や集客を考えて満身創痍の羽生を

強行出場させるスケート連盟の

商魂、恐るべしだ。