ムガベと日曜礼拝 | It's a small WORLD!

ムガベと日曜礼拝

選挙ネタばかりで恐縮ですが、3月29日南アフリカのご近所ジンバブエで大統領・議会選挙が行われました。


ハイパーインフレーション&汚職という何ともネガティブなイメージの強いジンバブエ。


28年も大統領の座に居座り続け、更に6期目就任を果たそうとしているムガベ氏。

それに挑戦状をつきつけたのは3人の戦士たち。


1人目は、野党MDCのリーダーの1人、モルガン・ツヴァンギライ。

2人目は、元金融大臣で有能、与党Zanu PFから除籍になった無党派シンバ・マコニ。

3人目は、同じく無党派&無名のラントン・トゥンガナ。

(残念ながらトゥンガナ候補はキャンペーンの様子やマニフェスト等メディアに取り上げられたことはない。)


投票が終了してから36時間後、ようやく選挙管理員会は結果を発表し始めたものの、

与党Zanu PF&ムガベ大統領の策略か、議会選挙の210議席中結果が出ているのは38議席のみ。

しかも、報道によるとZanu PFとMDCがそれぞれ19議席ずつ獲得だとか。

何か匂う…。このままだと結果がムガベ勢力に操作されてしまいかねない。


ムガベ陣営は、選挙結果が自有利に働くよう、これまであらゆる手段をつかってキャンペーンを行ってきた。

例えば、農業器具を配ったり、土地の分配を約束したり、突然選挙法を改定して読み書きのできない有権者を差ポートをするため選挙員と警察が投票所に入ることを許可したり、野党のキャンペーンを妨害したり、野党支持者を脅迫したり、挙げればキリがない。


おまけに選挙監視ミッションは「友好関係にある国」以外は歓迎しないとして、

イラン、ベネズエラ、中国、ロシア、アフリカ諸国以外からの選挙監視ミッションは受け入れなかった。

(御察しの通り、アンチ・アメリカ、アンチ・イギリスなのである。友好関係にある国を見れば明らかか。)

そしてCNNやBCCも現地入りが認められなかった。


が、どうやら一部の報道によると野党MDCの議席がリードしているらしい!!

ムガベ長期政権、ついに終止符となるか!?


ネパールの選挙どころじゃなくなってしまった。

あまりの興奮振りに(?)、夢まで見てしまった。


なぜかジンバブエにいる私は、ムガベ支持者と共に日曜礼拝に参加している。

そこで支持者に「職業は何か。どこの組織で働いているのか。」と友好的に尋問されている。

一体何の意味があるやら。


York大の日本人のクラスメートがジンバブエで先日働き始めたので、詳しい結果は彼に聞くことにするが、

自分と全く関係のないアフリカの小国の選挙結果に、かなり熱くなってしまったのでした。

(コネクションはないけれど、仕事で担当している国の1つなので、つい…ね。職業病かしら?)


はーい。では、頭のスイッチ切り替えます。