文章を書くのが好きでライターのお仕事を始めた方でも、自分の書きたい文章が書けないことから、文章を書く手が進まないことがあります。
基本的にライターのお仕事で文章を書く目的は、自分の意見や思い伝えるためではなく、読み手やクライアントの目的を果たすことです。
そのため、自分の思いだけで文章を書けないのが誤算になる人もいるかもしれません。
もし自分の考えを伝えられる機会があるとすれば、専門分野の知識を用いて意見するときや、個人ブログやSNSで発信するときになるでしょう。
ただ文章を発信したとしても、興味を持ってもらえなければ読んでもらえないことは理解しておかなければなりません。
これらの事実を受け入れ、プロライターとして続けていくための心構えを3つお伝えします。
ライターの心構えを理解し、心の置き所を誤らないことがライター活動を楽しく続けるコツですよ。
1.文章を書く目的は自分以外のため
ライティングには題材によって目的があります。
商品やサービスの認知度アップ、ユーザーへの情報提供、人やお店の魅力を紹介など、記事の内容によってさまざまです。
ライターは発信者であるクライアントの目的と、読み手の興味や知りたい情報をマッチさせる仲人であり、文章で自分を主張しない立場です。
多くの場合、読み手にとって大切なのは記事から得られる情報であり、ライター個人の”人となり”ではありません。
そのため、求められていないのに書き手が言いたいだけの内容を記述すると、読み手を興ざめさせてしまいます。
主役は読み手であり、読み手に有益となることでクライアントにも利益がもたらされ、結果としてライターが収益を獲得できます。
誰かのためになる文章を書くことがライターの役割であり、感謝されたあとに自分へと返ってくるので、関わった人に貢献できるお仕事です。
2.うまい言い回しよりストレスなく理解できる言葉選び
ライターのお仕事は、誰にでも伝わる言葉選びをしていく賢さを必要とします。
説明しないと意味が伝わらない造語を用いたり、語彙力をひけらかすためにあまり馴染みのない言葉多用するのはスマートではありません。
誰もが負担やストレスなく、スムーズに読み進められる文章にまとめる思考力が必要なので、ライターの私たちは文章における計算ができる存在なのです。
3.気持ちよりも事実
記事に自分の気持ちを載せると、大切な情報がぼやけて伝えたいことが伝わらなくなる可能性があります。
価値観は人それぞれなので、万人に気持ちを届けるのは有名人でない限り困難でしょう。
自分の気持ちを伝えることが目的のオウンドメディアであれば、自由に記載して構いませんよ。
しかし読み手は自分に興味のない記事を読みません。
読み手が知って役立つのは、事実に基づいた確かな情報です。
例えば次のような言い回しの文章は、ただの書き手の勝手な思いや曖昧な感想に過ぎず、情報とは言えません。
「すごいです」
「いいですね」
「~思います」
気持ちを書きたい人、知りたい人は「Q&Aサイト」や「口コミ」「掲示板」を利用するのが合理的です。
記事執筆の際は、自分のことを知らない人も納得のいく事実を述べましょう。
まとめ
ライターの仕事は自分の思いを自由に文章にする仕事ではないので、文章を書くのが好きという気持ちだけで始めると、文章を書くことへの思いと現実のお仕事とのギャップに苦しむかもしれません。
ライターとしての心構えを知って、ギャップを埋めてくださいね。
【ライターとしての心構え】
- ライターは「クライアントの目的」と「読み手の興味や知りたい情報」をマッチさせる仕事
- ストレスなく理解しやすい文章にするのは計算高い言葉選び
- 自分のことを知らない人に届けるには気持ちより事実
これらを理解した上で文章が書ければ、ライター活動のやりがいが増しますよ。