前回の火災時の避難訓練と消火器での消火訓練に続き、集会所に場所を移して消防士さん達の指導による心臓マッサージの方法とAED(除細動器)の使用方法を習いました。 

 

まず救護する人の意識があるか確認するため大きな声を掛けながら体を揺すったり肩を叩きます。

このとき反応がない場合は救護する人の顔に耳を近づけて鼻や口からの呼吸音がするか聞いたり息を感じられるか確認しながら、救護する人の胸やお腹が呼吸で上下しているか10秒観察します。

あと周りの人に助けを求めて救急車を呼んでもらうとともに、AEDを探して持って来てもらいます。

20数年前に私が蘇生法の講習を受けた時は人工呼吸も行うよう習ったのですが、最近はコロナウイルスの感染リスクなどもあり、最優先されるのは心臓マッサージとAEDの使用で、人工呼吸は必ずしも行わなくてよいと言われました。

感染症の対策が取れた時(一方向弁付きマウスピースを使用)で、人工呼吸を行なう自信があるときでよいそうです。


そして意識が無く呼吸も無かったり弱い場合は下記のイラストのように心臓マッサージを行います。





日本経済新聞の記事より

 

心臓マッサージの回数は上記のように1分に100回以上行いますが、回数をいちいち数える手間を省く為にリズムを取ると良いそうです。


例えばアンパンマンのマーチや速いリズムの軍艦マーチを思い浮かべながらマッサージを行なうと良いそうです。


あと心臓マッサージあるあるで、消防士さんの実体験でも途中で肋骨が折れる事がよくあるそうで、バキッと音がしたり手に伝わる感触がグチュっとなってきたりして、口などから血や液体が流れ出ることがあるそうなのですが(⁉️)、

ためらわず救急隊員が来るまで続けるように。

との事でした。 


骨折は治療すれば回復しますが、心停止は1分以内に救命処置を行うと95%が救命されますが、時間が経つごとに救命率は下がり続け、5分間心停止が続くと救命率は25%に下がります。


命が失われれば取り返しが付かないので、力強く続けて下さいとの事でした。


また仮に骨折したとしても善意の行為なので罪に問われないとも言っていました。



そしてAEDの使い方は色々な会社が販売していてそれぞれ使い方が若干異なるので、付属の取り扱い説明書をよんで使用するようにとの事でした。


AEDの設置場所は学校や役所などの公共施設、会社やコンビニなど店舗にも設置されているところがあるそうです。


各社のAEDで共通する点は電極パッドを身体に貼るときには、貼る場所をAEDに付属の使い捨てティッシュやタオルで拭いてから貼ることと、貼る位置は心臓を挟み込むように。大人なら例えば右肩と左わき腹、子供なら胸と背中に。


電気を流す際は必ず救護者の身体から離れるようにしないと感電すると言っていました。




AEDの使い方はこちらから⬇️

https://www.jhf.or.jp/check/aed/how/


色々と為になった講習でした。