母ちゃん、元気?

こっちは元気にやってるよ。

母ちゃんがいなくなってもう6年かあ。

月日が経つのは早いねえ。

母ちゃん、聞いてよ。

あの父ちゃんが、毎日洗濯しているよ。

毎日掃除もしているよ。

毎日母ちゃんにお茶とご飯も出しているよ。

俺が「すごいね。偉いね。」って言うと、父ちゃん笑ってこう言うんだ。

「母ちゃんに怒られちゃうからさあ。」

「ちゃんとしてないと母ちゃんに悪いだろ。」

あの何もやらなかった父ちゃん、今頑張っているよ。

母ちゃん、そういえば、脊髄空洞症っていう難病だったよね。辛かったでしょ。

でも泣き言も辛い顔も見せなかったよね。

最期は食道癌、気付いた時には末期だったね。

心配かけちゃいけないと思って我慢し過ぎだよ。

64歳、まだ若かった。でもかっこよかったよ最期まで。

俺は闘病中の母ちゃんを見て、本当強い人だと思った。

泣き言ひとつ言わなかったね。すごい人だよ。

最後に、こんな機会ないから素直に言うね、ずっと伝えたかった俺の想いを。

俺、母ちゃんと父ちゃんの子供に生まれて良かったよ。

母ちゃん、俺を育ててくれてありがとう。

何でだろう、書いてて涙が出てきちゃった…。

泣いてないよ、目にゴミが入っただけだよ…。

 

第3回母の日参り手紙コンクールという、亡き母へ手紙を書く募集に応募してまさか受賞した作品です。

書いていて想い溢れ、寂しくも悲しくもありましたが何だかすっきりした気分になりました。

 

お読みいただきありがとうございました。