「全く!!お前は、世話が焼ける!!!」
私のダーリンは、40度を超える風邪で寝込んでいた。
ハネムーン旅行、ハワイ7日間の旅3日目で起きた出来事である。
3日目以降は、2人でやるはずだったマリンスポーツ・・・
ダイビング、ショッピング、その他もろもろが全部キャンセルをして、
私は彼の看病に汗を流していた・・・
ふざけんじゃねーーーーーーーー!!!
この甲斐性なし!!
「ごめんね・・・僕は駄目な男だ。」
また始まった・・・
こいつの悪い癖だ。
誰かのお荷物になったと思ってしまうと、こいつは何時も、自分を否定する。
自分に自信を無くしてしまう。
全く男らしい面など一つも無い。
冷静に考えると、なぜ、こんな男と結婚したのか判らない。
いつも私が彼を引っ張って行く側で、彼は私に付いてくるという感じだ。
どうして私は、この冴えない男に引かれたのか・・・
「君には僕は、相応しくなかったんだ。
「まだ間に合う。。僕と別れた方がいい。
「ここは、とこなつのハワイのビーチ、金持ちで素敵男達が君をナンパしてくれるよ・・・
こいつは・・・
自分の幸せをいつも考えない・・・
自分よりも人の幸せを優先に考える。
思い出した。
こいつと初めて出会った日のことを・・・
あの日もそうだった。。
私が彼を最初に知ったのは、いつも通る散歩コースだ。
彼は、ボランティアで川のゴミ掃除をしていた。
毎週、日曜日になると、いつも掃除をしていた。
大きな川を一人でもくもくと掃除していた。
ある日、不良のガキどもが、掃除をしている彼の目の前でゴミを捨てた。
相手は彼よりも小さい。説教するのも簡単なはずなのに彼は、
何も言わずにただ黙々と仕事をこなしていた。
私は、彼の考えが理解できなかった。
気になって彼に理由を尋ねてみると・・・
「皆が笑顔で居られるなら、それが幸せだ。」
彼の笑顔は、私が今まで見た人間の笑顔の中で一番輝いて見えた。。
その凄まじいほどの、100万ドルの笑顔は、一体どこからくるのか・・・
私は、その日から彼のことが気になり始めた。
私は彼と、ちょくちょく話すようになった。
気が付くと、会話の回数も増えていき。
ご飯を一緒に食べたりして、友達になっていた。
一緒に居る時間が長いにも関わらず。。
彼の、自己犠牲精神を理解するには至らなかった。
今でも理解できてはいない。
でも、一つだけ確かなことがあった。
私は、彼の笑顔が好きだった。
彼の笑顔を見ていると、世界の全てが小さく見えた。
まるで自分の足元が世界の中心にある気がした。
彼と一緒にいれば、どんな嫌なことや悩みが訪れても、取るにたならいことのように思えた。
彼は、どケチだったが、その分無欲で、自分にお金を使うことの無い人だった。
そのおかげで、しょっちゅう人に騙されて金を取られていた。
いかにも良い人であるが、男らしさなど感じない。
どうして私は彼を男として見るようになったのだろうか?
ある日、彼が恋の悩みを相談しに来た。
彼は、職場に好きな人が居るようで悩んでいた。
私は、その時、彼の笑顔でない顔を始めてみた。
彼と居れば世界は小さくて、世界に中心にあり安心できていたのに、安心できなくなった。
私は彼を笑顔にする為に、恋愛成就の応援をした。
だけど、上手く行かなかった。
彼の顔から完全に笑顔が消え去った。
私は悔しかった。
こんな良い人間が幸せになれないなんておかしい。
世の中間違ってる。
私は彼に物凄い同情をした。
気が付くとは私は彼を慰めて、抱きしめていた。
そして誓った・・・
私が彼を幸せにして笑顔にしよう!!
そうすれば、彼の笑顔に私は生かされる・・・
思い出した・・・
私は彼を男として好きになったのではなかった。
あくまで共に生きたいと思う存在として好きになったのだ。
そう・・・彼もそのことを十分に理解している。。。
だからこそ、私の幸せを考えて、突き放す態度を取ろうとするのだ・・
憎めない男だ・・・
愛おしいぜ!このやろう!!
安心しろ・・・俺は、絶対にお前の前から離れたりしない。。
一生、お前を愛し続けるんだ!
こんな病気は直ぐになおして、また、一緒に遊ぼうぜ!!
俺の愛おしいダ~~~~~~~~~~~~~リん!!
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ふう~~~(汗
満足いく恋愛が書けた!!
これが僕の理想とする恋愛に近いものだったりする・・・
なちって♪
追記・・・
読み返して判った。
主人公は、この男と居ると、なぜ、世界が小さく感じるのかを描写していない。
主人公には、何らかの心の闇というものが隠れているのだけれど、
それは、作者の僕も判らないのである。
社会に対してのイキドオリ・・・
努力し続けなければならない、何かのプレッシャーが主人公にある。、
そういったシガラミを根本からぶち壊した幸せ男の存在は、主人公に
「努力はしなくても、幸せになれる」という証明を提示している。
男は、無知で、金無し、ケチだが、ボランティアをしてしまうほど、
幸せ一杯で心に余裕がある。
それを見た主人公は、力を抜いても生きれること・・・幸せを認識できてしまう自分に気付く。
そのキッカケなっていたのが、男の笑顔であった。
追記2
ちなみにこの作品は、昔の自分と今の自分のを恋愛させて書いてみたものらしい。