クロノ達はコンピュータを起動した。
ロボが操作し、データベースノアXYという画面が表示された。
 
 
「私はデータノアXY、データベースに情報をインプットする場合は画面のXをタッチし、。 データベースから情報を引き出したい場合Yをタッチしてください…
 
ルッカ
 
「これは情報端末みたいね。今、歴何年かな?
 
 
ノア
「現在、西暦2300年です」
 
クロノの達は荒廃した世界の原因を聞いた。
 
データベースによると原因はラヴォスという巨大生物によるものだった。2025年7月4日午後8時17分に大きな地震と共に地上に這い出ると世界を滅亡させた。ラヴォスは天に向かって無数の光を放った。その光は衛星軌道上まで届き重力落下よって世界の各地に。世界を砂と瓦礫の大地に変えた。光の熱で99%の人々が一瞬で消滅し、また大量に蒸発した海面は世界を嵐と洪水の世界に変え、残りの人も殆どが死んだ。
 
 
ルッカ『ちょっと待て、2025年7月4日午後8時17分て、この時間て…
 
マール『私たちがクロノを脱獄させてるとき!
 
ルッカ『じゃあ、あの時のやたら長い地震の原因て…
 
ラヴォスがマントルから浮上するのきの地震だった。
 
クロノ達は理解が追い付かない。
 
 
ノア『生き残った数少ない人々は作物も栄えなくななった世界において自然を利用しない人工栽培によって生命を長らえるものの、後にラヴォスが吐き出した煙により人々は絶滅しました。
 
ルッカ『けむりって?』
 
ノア
「ラヴォスが吐き出した煙の中に含まれる病原ウイルスことで、それに感染した生物は発症後48時間以内に死亡します。感染者から感染者への伝染力も高く、人類は絶滅しました。
 
マール
「魔族もそれで死んだの?
 
ノア
「魔族も絶滅しました。
 
ルッカ
「ちょっと待って、私達もそれに感染するじゃ…
 
ノア
「その危険性はありません。ウイルスの寿命は最長50年で不活性化しています。
 
 
マール
「そのラヴォスは今何処に行ったの? この世界で今でも暴れ回っているの?」
 
 
ノア 「ラヴォスはその後、大地に根をはり動かなくなりました。」
 
ルッカ「動かない!?じゃあここが攻撃される恐れはないのね?
 
ノア「断言はできません。なぜならラヴォスは子を産みました。それが親と同じだけのリスクが無いとはいえません。」
ノアにはラヴォスについての研究データが膨大に蓄積されている。ラヴォスはその特性が魔族に近く、物理的現象では解明できない動きをしている。ラヴォスのいる座標はまるで地球上の熱を奪っているかのように気温が低下していて、止まない雪が振り続いている。
ラヴォスの起源は不明であるが伝承等の一説によると1600年前後に魔法によって召喚されたという。当時ガルディア南東部の魔界を統治していた王がラヴォス召喚を試みたという。その頃、世界中の魔族達は巨大な魔力の発生を地面から観測し、恐れおののき、後にそれがラヴォス召喚が原因だったという噂話が飛び交うも以降2025年地上に噴出する400年間ラヴォスに関する情報は存在しなかった。ラヴォスが召喚魔法だとする見解はあくまでもラヴォス災害から生き残った魔族達の主観(先祖からの伝承や噂)であり公的な記録を欠いている。