みなさん、こんにちは!
アスペによるアスペの子育て実践中の岩堀由美子です。
ちょびっと残念なお知らせあります。
高校入学と同時に人生初のアルバイトに挑んだアスペ娘さん、脆くもゴールデンウィークでバイトを辞めてしまいました。せっかく雇っていろいろ教えてくださったファミレスの店長さんには、本当にご迷惑をかけてしまい申し訳ない限りです。
娘がバイトを辞めた理由は「しんどすぎるから」ですが、要するに「学校と両立できない」という事です。さっくり言うと、私が連休前に保護者パスワードで学校からのメールと学習アプリのお知らせを確認したところ、「提出期限を過ぎた宿題があります」が赤字でダーっつと溜まっていて、本人にどうするつもりか確認しても「知らん」という気のない反応。えええーっ!高校レベルの勉強は難しいだろうと想定はしていましたが、課題のチェックもせず気にもしないという、想像以上に厳しい現実にさすがの私も若干うろたえました。
娘の入学した通信制高校は授業が週3日の1日3コマだけなので、自分の時間がたーっぷりあります。教科書に沿った聴くだけの授業はなく、毎時間、刺激的なテーマで「考える」機会が与えられ、ひたすらグループワーク、ディスカッションとプレゼンの経験を積みます。十代後半の多感な時期を、個性的な大人たちと同世代の若者たちの中で、自由に過ごせるのは本当に素晴らしい事だと思います。娘のような野生のアスペさんには、本当に本当にありがたい環境です。日本では求めても得られないと諦めていた願いが、自宅通学でかなえられるなんて本当に幸運です。とはいえ、自宅での自習が前提の通信制高校で、教科学習を完全放置して高校の卒業単位がそろうとは思えません。
高校入学前は「とにかく3年間楽しく過ごして、落とした単位は後で取りやすい方法で何とかすればいいや」というイメージでしたが、これは「落とす」どころではすまないのではないかという微かな不安と確かな予感が。。。
娘は重度のアスペであると同時に、深刻な学習障害も抱えています。小学校の6年間は学校へは行かず家で過ごし、4年生の途中から週2で1対1の学習系療育を受けました。不登校経験のある生徒だけを対象にした公立中学では、生徒数人の授業に先生と支援員さんが付くという手厚い支援があり、家で宿題をすることもありませんでした。現段階の彼女に最低限の自宅学習に取り組む、意識も習慣も実力もないのは想定内ですが、私自身に「いきなりサポートなしですか?」「管理は要りませんが、リマインドさえもないんですか?」という甘い考えがありました。あらためて、自由は自己責任とセットなのだと強く感じます。学校では学校でしかできない事だけをして、一人でできることは家でやる。このスタンスをしっかり自分のものにできれば、京造ハイでは最高に自由で有意義な青春が送れそうです(*^_^*)。
ちなみに、バイトを辞めた娘が自宅学習に取り組んでいるかというと、ごろごろと床に転がってスマホでレポートを書いています。先生から教室で渡された論述式の紙のレポートです。すっかりお手上げの理科などは、中学の先輩を家に呼んで教えてもらっていたりします。要するに、自力では出題範囲の当該個所、解答にあたる記述を教科書から探せないので、その作業を全部やってもらっているようなのです。定型の高校生には楽勝の課題でしょうが、私が巻き込まれなくて済んでいることについては、本当にありがたいと彼に感謝しています。
ところで、バイトを辞めたとたん娘が言い出したのは、「起業したい」ということです。とにかく自分のお金が欲しいとアルバイトに突進したかと思えば、今度は「時給じゃない、自分のビジネスで稼いだお金が要る」のだそうです。私がその話を娘から聞いたのは、「どうしたら起業できるかHIKARUちゃんに相談したら~」から始まるマーケティングの話としてでした。ちなみにHIKARUちゃんとは校長先生のことです。担任のセンちゃんからも、「儲けだけを目的にビジネスはできない、本当に世界に必要なことをビジネスにして、その目的のためにお金を使って~」みたいなアドバイスを受けているそうです。
京造ハイの先生方には本当に本当に感謝します。とてもとてもお忙しいでしょうに、「高校生はまず勉強しなさい」とか、「知識も経験も資格もない子どもに起業なんかできません」とは言わず、娘に向き合って対応してくださる先生方の存在を、本当にありがたく思っています。アスペで過保護な私が野生のアスペ娘に「起業したい、起業したい~」と言われ続ければ、娘のために私自身が動き出しそうです(笑)。彼女にできそうなビジネスを模索し、市場調査から資金調達まで走り回り、最後は過労とストレスで破綻するでしょう。その前に、たっぷり自由時間のある娘の話を、私が一人で聴き続け、質問に答え続け、対話し続けるなんて不可能です。そんな時間も体力も、今の私にはありません。
さてさて、高校生になった娘の学業にどの程度関与する必要があるのか、具体的にどうサポートするか、まだまだ未決の問題は残りますが、今しばらくは自力で自分の好きにしていてください。私は家事と仕事と父の退院後の段取りでいっぱいいっぱいです。何が大変って、母と自分の体調管理とメンタルコントロールが大変です。とりあえず、娘が機嫌よく過ごしていることに感謝しつつ。。。
ではまた、近いうちに。