皆さま、こんにちは!
アスペによるアスペの子育て実践中の岩堀由美子です。最近は体調不良からの抑鬱状態で、原稿書けない、本読めない、確定申告できない、父を見に行けない、お仕事できない、遊べない!という、非常に活動的でない生活をしています。
このような状態にもかかわらず、私は月にたった数回の買出しで、毎日、母と娘に栄養バランスの良い食事を作り続けています。いったんスーパーにたどり着けば、牛肉、豚肉、鶏肉は合計3Kgほど購入します。栄養バランスと日持ちを計算しながら食材を選び、帰れば大量の食材を然るべく保存します。例えばパンもモヤシもエノキも冷凍庫へ直行です。
正直、ADHDで鬱にもかかわらず、あまりにも高過ぎる自分の能力が怖いです。
とはいえ、さすがの私も「やるべき事が出来ない」事態の長期化でかなり参って来ました。この状況を打破するために、とりあえず「今、やらなくてもいい事」をやる事にしました。
と、いうわけでブログ書いています(笑)。
すっかりご無沙汰していますが、我がアスペ娘は昨春開校した、京都造形芸術大学の通信制附属高校で、思春期とか青春とか高校生活とか謳歌しています。なんと言っても新しい学校ですので、皆さまと共有すべき貴重な情報がたくさんあるのですが、現在私の個人的な都合により、「共有すべき情報」よりも「適切とはいえないが興味深い話題」を優先したいと思います。
年度末を迎えるにあたり、母の目で娘の高校生活を振り返るなら、今年度のトップニュースは恋人を捕まえた事です。そう、アスペ娘に彼氏ができました。
高校入学直後に恋(???)に落ちた娘は、人間や人生についての深い思索の跡が伺えるという、大人びた印象のカメラ小僧に猛烈なアタックを開始しました。「あなたとは本質的なところで波長が合わないから、長時間一緒にいるととても疲れる」という相手に、「あなたはまだ私の魅力を理解していないだけ、私に愛されるなんてどれほど幸運か分っていないだけ」と、嫌がって逃げる相手を半年以上も追い回し、最終的に好きだといわせて恋愛関係に持ち込みました。
娘には大好きな中学の先生がいて、卒業後も何かと相談していたらしいのですが、意気揚々と「彼氏できた報告」をして、「執念やな」というお言葉をいただいたそうです。
(ホンマそれな!これぞ執念!娘の執念怖すぎる!)
恋が双方向の関係に変わるまでの半年間、野生のアスペたる誇り高き我が娘は、一球入魂の直球をど真ん中に投げ続けていました。それはそれはもう、親の私から見ても鬼気迫る姿でした。普通はあるはずの男女の駆け引きとか、恋愛感情がもたらす不安感や自己矮小観など、娘には全く無縁の心理だったようです。彼女が狙った獲物を狩るしつこさは、シートン動物記の狼の群れ、野生の王国のハイエナの群れの如しです(群れじゃないけど)。完全にストーカーと化したアスペ娘に対し、母親としての私は為す術もなく、繊細な少年がいつ不登校や精神疾患になるか分からないと、不安に怯え、彼の無事を祈り続ける日々でした。
そんなこんなで昨年11月、遂に娘は彼と付き合い始めました。高校入学以来そこへ至るまでの心労を思えば、今はなんの心配もなく本当にありがたいです。娘たちは初めての恋愛に夢中らしく、オキシトシンの大量分泌が起こっている感じです。二人ともとても穏やかで幸せそうな顔をしています。もともとが眼光鋭め、緊張感高めの子たちですから、「○○がバカになっちゃった」という彼ママの反応は正にその通りだと思います。ただ、世間で恋愛ホルモンと呼ばれる一連の脳内麻薬の分泌は、2~3年しか続かないといわれています。生理的な意味での恋愛状態には終わりがあるので、この先しばらく二人で呆けているのも悪くはないと思っています。
ところで、
十代後半の大事な時期を、恋にかまけて過ごさせていいのか?
女子高生の親として、大事な一人娘の恋愛に不安はないのか?
さまざまなご懸念や疑問をお持ちであろう保護者の皆さま、高校時代なんて健やかに過ごせれば、それで良いと思いませんか?私自身は、勉強もそれ以外のことも、もう少し大人になってから頑張れば良いと思うのです。我家的には珍しいことですが、この点については夫婦の共通認識を確認しています。
十代後半はそもそもが危険な時期です。ホルモンバランスも安定せず、形成途上の人格はゆがみを生じやすく、起伏の激しい情緒は時に制御を失います。複雑化する人間関係、不確実な将来への不安、進路選択や受験勉強のプレッシャー。高校生は毎日生きているだけで、発達障害なんてあってもなくても大変です。そんな時期に追い打ちをかけるのが、自分探しからの自己嫌悪、自己否定からの現実逃避、責任転嫁、etc。想定されるあらゆるリスクから、すでに親離れしつつある子を守ろうとすれば、容易に過剰干渉となり自立を阻みます。どのみち親が排除できるリスクなんてほんの一部です。覚悟を決めて見守るしかありません。自分の子どもを心から信じて、あと少し、もう少し、大人になるのを待っています。
と、いうわけで、私がいまさら親として関与できる事なんて殆どないと思うのです。娘が危険に満ち満ちた難しい時期を、恋人と愛を語って過ごしてくれるなら本当にありがたいです(笑)。
追伸:
娘に彼ができたというと「絶対に妊娠にだけは気を付けなさいよ!」と、少なからぬ方々からご心配をいただきます。娘へのお心配りは本当にありがたいのですが「そんなの私にどうできる?」というのが正直なところです。私としては既に十分な情報を提供してありますし、娘も彼もおバカさんではないので、これ以上の介入は私の仕事じゃないと思うのです。
ではでは、また近いうちに。
3月のおしゃべり会は15日(日)12~14時
平野神社前、エポケカフェです。
