こんにちは
先週、九州の農業関係のお役人と意見交換を行ったのですが、九州各県からも参加しており、その中からこんな報告もあり、考えさせられた
この円安により二つのことが考えられる。
○日本の労働力が海外に流失
英語が出来ることが前提ではあるけれど、海外に出稼ぎに行くというもの
20代の若い働き手が海外で働いた場合、日本円に換算すると40万も50万円にもなる。
その分物価は高いんだけど、それでも節約すれば貯金ができその分を円に換金しておけば日本に帰国した時にはかなりの貯金額になるとのこと。
公的な資料が無いのでどこまで信憑性があるかわかりませんが、1ドル100円⇒150円としたら月給2,000ドルだと円換算で20万円。これが30万円換算になるのであながちウソではないのかも
○外国人労働力の損失
日本には多くの外国人労働者がいます。その中でも技能実習生として農業から建築業、自動車産業まで幅広く外国人が働いており、今では外国人労働者が居なければ成り立たない産業も存在します。
この方達は自国に仕送りもしていますが、円安により自国への送金額が目減りしているという実態があります。
昔は治安が良いし、親切だし、お金も稼げるとして日本への出稼ぎは人気がありました。しかし、最近の円安により出稼ぎ先を他国に切り替えている労働者が多いとのこと。
今、働いている労働者が他国に行くには渡航費などのお金がかかる。などの理由から、とりあえず契約期間は日本で働くとしていますが、これから他国に働きに出るという若者は日本を選ばないそうです。
そんな中でも賃上げの交渉はシビアにしてくるそうです
日本政府や日銀は現在の経済政策を推し進める⇒金利は上げない。急激な円安には市場介入をする。とのことから今の円安は続くと思われますが、現状このようなことが起きていることであり、その辺もよく見据えて日本の舵取りをして欲しいと思います
※注 現況で為替市場介入するということは自国のドルを売り、円を買う行為です。このため、自国保有のドルが減り、世界に対する経済力を減退させるということです