この頃立て続けに夢中になれる本を読みました。

毎日1冊から2冊読んでしまいます。

こちら、お勧めです。

ラジオで著者のインタビューを少し聞きました。

素晴らしい経歴をお持ちの女性ですね、テキサス州ダラス生まれ、

東京大学卒、弁護士として勤務、「このミステリーがすごい」大賞受賞!

「もと彼の遺言状」で受賞され、この作品はその次のものです。

内容も、ミステリとしても十分面白いのですが、社会現象についても考えさせられる

読み応えのあるものでした。

先日表紙をUPさせてもらったこちら

表紙が、スペインの宮廷画家・フランシスコ・デ・ゴヤの作品の一部とあり、

この犬の様に濁流にのみこまれてどうしようもない、

ネグレクトされて育った少年のはなしでした。

それから、これからも読みたいこの「日記」シリーズ

「交通誘導員 ヨレヨレ日記」について目にしたことはありましたが

まずはこちら

ご自分で会社も経営し、様々な経歴をもつ真山さんが56歳になって介護職員を目指し

現在も大変な仕事ながら続けておられるのは「人と関わることが好きだから」

「高齢者の語る人生の来し方を聞くこと、その中で彼らの人生に触れられることが喜び」

と書かれています。

でも大変なお仕事ですよね・・・

続いてこちら

宮崎さん、専門職としての能力があり、勤勉で努力家だと思います。

大学を出られてからも、イギリスに留学して原書を読み耽ったり、

翻訳家や産業翻訳家の添削も3年ずつ受けられたり、

他人が5年かかると言われた翻訳作業を90日で寝食も疎かにして仕上げたり

でも「職業的な死」を迎え、今は警備員のお仕事をしていらっしゃる。

そこに至る経緯から目が離せず、読みだしたら止まらない疾走感のある作品でした。

宮崎さんはもともと翻訳よりもご自分のエッセイ集等を出されたいご希望もあるようなので、

出版不況の昨今、難しいとは思いますが、そのようなお仕事があると良いですね!

・・・ということで、また図書館に予約をして、好きな本をよんでいきます。