まさごんです。
遺伝子パネル検査の血液版ともいえる、リキッドバイオプシーに関するグッドニュースです。
検体の到着までの時間、解析結果を返送するまでの時間が、腫瘍組織を用いる従来の遺伝子パネル検査に比べてリキッドバイオプシーの方が短かった。結果が出るまでの時間は約22日短縮された。その結果、患者の病勢が悪くなる前に治験登録できるようになり、治験登録できた患者の割合が腫瘍組織の遺伝子パネル検査で4.1%に対して、リキッドバイオプシーで9.5%と有意に高くなったとのこと。いいですねー!
従来の遺伝子パネル検査だと、仮に手術をしていた場合でも腫瘍組織を取り置いているか、時間が経過しすぎていないかなど、検査する組織の確保にまず課題があるケースもあります。そもそも手術していなければ腫瘍組織は手元にありません。リキッドバイオプシーだと血を抜けばいいだけなので、検体の準備が断然簡単。
ちなみにこの成果を挙げたプロジェクトであるMONSTAR-SCREENには全国各地の結構な数の施設が参加しており、今からでも登録できる可能性があります。患者としては登録して得することはあっても、損をすることはないといっていいです。データを残すことで社会貢献もできます。
参加のメリットを具体的に書いたらやけに生々しくなったので消しちゃいましたが、遺伝子検査のタイミングと費用の面で恩恵があります。
「化学療法開始前であること」が参加の条件になる場合もあるので、気になったら早めに確認されることをお勧めします。