おはようごさいます、まさごんです。

嫌々ながら?仕事メールのチェックくらいは定期的に行うようになりました。といっても、職場を緊急離脱してもうすぐ2ヶ月。今や私の回答を求めるメールはほとんど来ないので、同報で入るメールを読むだけのお気楽なものです。今のヒモ生活も魅力ですが、そろそろ真面目に復職を考え始めないと妻の目が厳しい。。復職までの流れは、前回入院時に病院の相談窓口で確認しておきました。ケアが手厚い病院で助かります。

さて本題。私の妻には姉がおり、長く看護師をしています。私の病気が分かったときに、妻は義姉から「これから先のことは調べるな」「今の状態だけを見ること」と言われたそうです。これは適切な助言でした。

そう言われても知りたがりの私はついつい調べてしまいましたが(笑)、調べているうちに義姉の伝えたいことが分かった気がしました。

私の病状からスタートすると、色々調べてみても治療が良い方向に進む人よりも、その逆の人の方が多いです。医学情報サイトでも「予後は不良」「代表的な予後不良因子」といった無情な文を何度目にしたことか。目にする度に「あっそ!」と毒づきながら読んでいました。

こうなると一つには、調べて情報を入れることがそもそも精神的に良くない。義姉が気にしたのは多分これです。世の中知らない方が幸せなこともあるというやつです。妻が義姉の助言に従って細々と調べていない(多分)のは正解だったと思います。妻は底抜けに明るい性格で本当に助けられていますが、一方で繊細です。

実は医師から告知を受けた際に自分自身に余裕がなく、告知に立ち会ってくれた妻の心情までフォローすることが全くできませんでした。大きく動揺させてしまったと思います。そしてようやく告知の事実を受け入れると次は子供のこと、お金のこと、予定が狂いそうな夫婦での将来のこと。。少なくとも今は、これ以上精神的な負担をかけたくありません。

そして私がもう一つ良くないなと感じたのは、負のイメージに捕らわれて、流れに抗う力が弱ること。例えばどこかで読んだ症状が出たときに「いよいよ俺にも。。。」と意気消沈し、自ら全体の流れに身を任せてしまいかねない。でもがんは十人十色。他人は他人、自分は自分と割り切る図々しさが必要と、私は自分に言い聞かせています。

トップアスリートのイメージトレーニングのように、イメージは良い方向で持っておきたいです。仮に多少出来過ぎなストーリーであっても、一連のポジティブな具体的イメージを持つことは前向きな治療の第一歩だと、私は思っています。前向きになれない治療は辛い。なので、今では都合の悪い情報は適当なところでシャットアウトする癖がついてきました。横目でチラリ、くらいです。がん患者にとって情報は重要ですが、悲観的なものは最低限で十分です。