自宅から鴨居のららぽーとまで徒歩で13km移動しまして、途中滝ノ川あじさいロード という脇道を目にしたので、歩いてみた。
全長は思いのほか長くて、行けども行けどもまだ花の咲いていないあじさいの植えられた道が続く。
道の入り口から1kmほど歩いたところだろうか。
井戸があった。
レバーを下ろすと水が出てくるやつ。
どうも「井戸」というと村上春樹が思い出てくる。
「ねじまき鳥クロニクル」という小説では、ノモンハンの井戸の底に落ちたおじいさんが、這い出てからその後の人生がガラリと変わってしまったり。
主人公が井戸の底に降りてじっとしているとそのうち壁を通り抜けたりしていた。
(あいまいな記憶)
読んでいたとき高校生ながらも、井戸とイド(超自我)を掛けているのかなということはうっすら思った。
小説にしろ絵画にしろなんにしろ、芸術って人間の深層心理掘り起こしがテーマになってる一面がありますよね。
僕が高校生だった20年くらい前はとくに流行っていたのか、精神とか心理を扱う作品がとても多かった気がする。
その頃は、村上春樹の井戸が先で、それからエヴァンゲリオンの精神ぐにゃぐにゃを見直したりしていて、ちょっと順番がちがう中二病ルートを歩いてしまったかもしれない。。
精神心理を扱う作品って、フロイトとかが出てきてからはたくさん出続けているとは思うけど、自分の人生っていうみじかい範囲では減ってきてるかなあ。
最近ではタイムリープとか異世界転生が流行っているのか?
そういうのもある意味、多重人格モノとかの範疇に無理やり入れられるかもしれないけど。
ところで、モコが成長したときにはどんなお話が流行っているかな?
自分としては透明人間の話、なんならリアル技術が開発されていてほすい。
(あえてこじつけるなら、発露ないし露出のない自我的な)
そして透明人間になって何をするかっていうとモチロンおふ……いやいや…
モチロンあじさいロードの景色の邪魔にならずに、いつまでもあじさいを眺めるのです。