うどんの国へやって来て、まず食べたのは釜玉うどん発祥の有名店「山越えうどん」。
香川県の県庁所在地である高松市の西側、丸亀市なんかも通り越した、県の西部にあるうどん屋さんでした。
今回の旅ですっかり歴史解説員をしてくださったゲンさんの提案で行くことになった金毘羅山観光のついでに寄った。
うどん国観光大使のそらさんがスケジューリングから運転までやってくれたが、そらさんは高松市(といってもほんの数十メートル市の境界から外れたなんちゃら郡)が地元なものだから、西部の土地勘も薄く、とりあえず有名な店、ということで連れて来てくれた。
店の前には50mくらい人が並んでいて、セルフ式なので回転は早いのだが、それでも店に入ってオーダーするまでに20~30分は掛かったかな。
この日は風がまあまあ強くて、待っている間にだいぶ身体が冷えてしまったが、これでも待ち時間は少なかった方らしい。
出てきた釜玉うどんは、麺と出汁によく合う卵が絡んで、関東では食べたことのない風味がしてうま!……い、と思うんだが、屋外の席しか空いていなくて!寒い!!
寒さで味覚が麻痺してしまったため、ササっと食べて車に乗り込み、この日の目的地の金比羅山へと向かった。
金毘羅山は、古くから「讃岐の金毘羅山」として親しまれている海の神様を祭る「金毘羅宮」がある山だそうな。
本宮までの785段、奥の宮までの1368段まで延々と続く石段が有名、っていうことを向かう途中の車の中で調べた。
とてもフルマラソン翌日に行くところとは思えないw
金毘羅宮には保元の乱で讃岐に流された崇徳天皇も祀られているそうで。
1368段の石段を登りながら、ゲンさんが保元の乱から源平合戦の歴史の流れを解説してくれました。
けれども、地元讃岐の歴史上の有名人は"那須与一"しか知らないし興味がないというそらさんはもう多分既に、那須与一は讃岐出身ではなく、栃木の大田原出身だったという話すら忘れているだろう。w
フルマラソン翌日だというのに、高尾山くらいの標高は登った。。
金毘羅山を降り、夕ごはんの時間なので高松市内へ向かう。
高松のメインストリートは菊地寛(キクチカン)通り。
ちなみにキクチカンの本名は菊地寛(キクチヒロシ)。
マラソンブログのキクチヒロシさんが、神田で飲んだ夜に"まぼろし…まぼろし…"と、つぶやいていたちょっと後で、何の気なしに昔のエントリを眺めていたら、初対面の日のそらブログのタイトルはどうやら「まぼろし」らしい。
ってことに気づいて、キクチヒロシはイタコかシャーマンか!
検証のためには、もっとおさけを飲ませなければならない!!
なんて感じで勝手に一人で盛り上がっていたところ、
「ったく男ってやつはほんとしょーもねーな!」
みたいな幻聴があった。
っていうブログネタにも飲み会ネタにもならなかった話を、
キクチカンストリートにあやかって放出。
夕食はうどんに次ぐ讃岐名物だという骨付き鳥を出す居酒屋に入った。
骨が付いている鶏肉を焼いただけで、唐揚がってないし、クリスマスのチキンか!
と正直舐めくさっていたが、味付けが絶妙で、ノーマル味を食べた後でやみつきになってしまって、スパイシー味も注文してしまった。
骨付き鳥で満足してしまったのでから揚げはオーダーしなかった。
翌日、うどん国滞在最終日の火曜は、源平合戦の舞台である高松港を望む屋島……
…の前に、麓にあるトラックになぜか足を運んだ。
なかなか立派な競技場で、トラックでは地元の大学や高校の陸上部が練習に来ていた。
若い陸上部員達がバウンディングやらホッピングやら、勢いのある補強運動にいそしむ中、
「しんどいー」「次でやめる―」なんてことを言いながら、
ダラダラ練習しているように見える一団があって、そのジャージをみると。
「あれ?〇〇高校(そらさんの母校)じゃね?」
そら「え?うちの高校陸上部なんてあったっけ?てかやる気ねーなあいつら!(OG目線w)」
なんていう光景に遭遇。
卒業生が記憶にないくらいの存在感の陸上部だもんだから、きっとあまりレベルは高くないのだろう。
けれども、そらさんの後輩女子の一人が1000mのレぺテーションを始めたので、試しにゲンさんがタイムを計ってみたところ、
ゲン「3分40秒!そらちゃんより速いじゃん!w」
そら「や、やるじゃねーか後輩…」
母校陸上部の走りっぷりに安心をして、屋島に行く前に麓のうどん屋で腹ごなし&屋島神社を参拝。
この「わらや」も土地柄観光客が多いうどん屋だったが、
屋内でしっかり味わえた分、前の日よりもおいしく感じた釜揚げうどんだった。
屋島に登ったあとは、
頂上の寺や古代大和朝廷のお城跡、
屋島城の石垣を眺めたりした。
もちろんゲンさんによる詳細な歴史解説付きで、
ここで(正確にはこの先の壇ノ浦で)平氏を滅ぼした源義経は、兄の源頼朝から追われて、僕の地元の平泉の方まで行った。
という事実にそらさんは、
「え?ここから東北まで行ったの?大変じゃん!新幹線ないのに!」
とか言っていて思わず笑ってしまったが、そう考えるとスケールの大きな動乱だったんだなーとおもった。
屋島の台形になっている頂上の土地をプラプラと歩いて行き、
「瓦投げ」という、頂上から平べったく固めた土瓦をぶん投げる遊びにいそしんでみた。
願いを込めて瓦を投げ、遠くに飛んだ分だけ願いが叶うなんていうおまじない要素のある遊びだった。
僕は「お金が貯まりますように」と願って投げたらまあまあ遠くまで飛んで行って満足していたが、この遊びはゲンさんに全てを持って行かれたw
眺めのいい屋島をあとにし、
そらさんのお母さんに高松空港まで送ってもらい、
お土産まで頂いてしまって、
から揚げ国(東京)に戻った。