2週間前の大阪ハーフの出場を、
軽度のふくらはぎ肉離れ(自己診断)で見合わせて以来、
回復を第一にやってきた。
 
 
まあ要は、走らないってことなんだけれども。
 
愛媛入りする週の水曜日に、
脚を刺激入れで1kmをキロ4を切るペースで走ったら痛みが出てきてしまい、
これで愛媛の完走は難しいのかなと思った。
 
 
12月の大阪で、
攣った後に無理をして走ってしまったところから、
ずっと調子が悪いふくらはぎ。
 
二の舞になることは避けたかった。
 
 
ただ、完走できそうにないからといって、
走らないってことは頭にはなかった。
 
 
スタート前、
ご自身もマラソンを走るらしき知事か市長か、
どちらのご挨拶かは覚えていないが、
 
「今年の愛媛マラソンは完走率100%をめざします!」
 
という意気込みを聞いた時は、
完走率を下げるであろうことになり申し訳ない、
とは思った。
 
けれども、
 
応援が素晴らしいという愛媛のコースを走って、温泉に入ってアフターで気持ちよくお酒を飲んで帰ることが、何よりも現地の人たちに喜んでもらえることのはずだろうと思い、号砲とともに駆け出した。
 
 
 
 
愛媛入りする前、
DNFを念頭に置きつつ眺めたコースマップ。
 
コース沿いに電車が走っているので、
行けるところまで行って引き返せばいいかと。
 
と思いながら時刻表を見たところシロメを剥く。
 

 
緑は特急なので、
黒の普通列車は、
ほぼ一時間に一本。
 
電車は頼りにできない。
 
 
収容車のお世話になっても、
レース後の酒飲み予定に間に合わなくなるかもしれない。
 
こりゃもう、進んだ分だけ戻って、
自分の脚で帰ってくるしかない。
 
 
 
出だしはランナーも沿道の観客も多く、道も曲がり角が多い。
ランナーの足音と、沿道からの歓声に囲まれ、もみくちゃな感覚で進む。
 
歩道に幾重にも列を成して送られる声援に乗っている内に、あっという間に5kmを通過した。
 
他の人の愛媛マラソンのレポを見ると、最初の5kmをよく覚えていない、という感想を目にするのだけれども、こういうことなんだな、と思った。
 
最初は人の密度が濃く、頭に付けたリラックマも、存在感が薄い感じだったが、5kmを過ぎると、だんだんと声を掛けられるようになっていた。
 
 
走るペースはというと、スタートから16km地点でやめるまで、キロ430~440で進んでいたと思う。
 
結果そうはならなかったが、もし万が一間違えて完走した場合、道後温泉に入ってから市駅近くの宴場にいくとなると、4時間では間に合わないかなと。
 
サブ3.5ペースのキロ5を見ないように行こう。
と思って走っていた。
 
となるとそらぁ、そらさんのキロ435ペースくらいに巻き込まれる。
 
5kmを過ぎて人がバラけ、リラックマがもてはやされてくるようになってくると、向かい風も感じるようになってきた。
 
人ごみをかき分けながら、だいたいおんなじくらいのペースで進んでいるはずなのにそらさんはあまり見えない。
 
たまに給水とかのタイミングで現れて、一言二言しゃべってまた見えなくなる。
 
 
あからさまに風よけにしてんだろw
というのは走っている時も薄々感じていた。
 
けれどもあとから聞いてみると、沿道からチヤホヤされて、ご機嫌にハイタッチをしまくるずんぐりむっくりなリラックマは、
ちょうどいい目標かつ風よけだったのか、後ろには結構な集団が出来上がっていたらしい。
 
 
10km地点の平田の坂を過ぎ、降りてくると、いよいよ本格的な田舎道となり、向かい風を途絶えなく感じるようになったが、沿道の観客も同じように途絶えなかった。
 
 
痛み止めを飲んでいるからか、肉離れ箇所にそれほど痛みは感じなかったが、ふくらはぎ筋肉が満足に働かないからか、膝に痛みを感じるようになってきた。
 
痛み止めを飲んでいて痛い、ってのはさすがにマズイかな。
 
12kmのサトさん応援ポイントまで走り、ジョグで会場まで戻れば24km。
 
今回の旅のカロリー消費にはちょうどいいのかな。
とも思って、サトさん達の応援をもらうと、「もうちっと頑張ってみよう」という欲が湧いてくるw
 
沿道の声援も絶えず「リラックマがんばれー!」といわれると、頑張ってしまうw
 
 
得意の優柔不断を発揮して15kmくらいまで走っていると後ろから、
「千葉ですか?館山走りましたよ!」と、ある男性ランナーから話しかけられた。
 
実はこの日のいで立ちは足柄TではなくちーばTだったのだ。

神奈川県民になってしまったが、ちーむちーばからどうか除名しないでほしいとルナママさんにアピールするためだw
ダメだったらあとでたっきぃさんに焼いてもらえばいいしな
 
 
そしてこの時話しかけて頂いた男性には会場に戻ってから再開し、みずさんさんたろさんのツイッター繋がり。
僕もイツカさんのブログによくコメントを付けていらしたのをお見掛けしていたTEN10さんだということが判明した。
ほんと市民ランナーの世間って狭いなw
 
 
15kmを過ぎ、いい加減膝の痛みが増してきて、ちょっとペースが落ちてきたところ、そらさんに抜かれる。
 
「かんっぜんに風よけに使われてるね。」
 
使ってるのはオメーだろw
どうやらちょうどいいペーサーの役割を果たしたようで安心したリラックマ。
 
コースを歩道に外れ、ゼッケンを外し、今走ってきたコースの逆方向へジョギングを始めた。
 
 
 
 
 
 
リタイアしてコースを戻るリラックマにもなぜか愛媛の人々は暖かく。
 
「あ、リラックマ!」「がんばれー!うふふふw」「裏街道か?裏街道か!?」
などど、応援なり茶化なりをカマしてくださり、独りになることはなかった。
 
 
ゼッケンは外して歩道を進んでいたのだけれども、
なぜか30km地点の計測マットにチップが反応したようで、アップデート上では30kmを世界記録ペースでトップ通過したことになってしまった。
 


 
これ、優勝したコモディイイダの岡山選手なんかのラップを見ていた人達は、2位とか出てきていつ抜かれたんだ!?とか物議をかもしてしまったんじゃないだろうかw


戻りながらランナーを応援して、




残り4km地点でぱっきーさん。
残り3km地点でゲンさん。
残り2km地点で塾長。


会場に戻って預けていた荷物を回収してから再び応援に向かうと、

ちょうどturuさんがfinishするところで、
少ししてから復活ランのたっきぃさん。

それまた少ししてからそらさん。
めずらしく最後のところで般若ではなく笑っとるw


自分も16km地点から折り返したから、
なんだかんだ32km走った。




あとは温泉に入って、おさけを飲むのです。