最近ある経緯によりツイッターを始めたのですが、なんとレース中に声をかけてくだすったと書いていた青いシャツの男性からフォロー&メッセージを頂きました。


ブログに輪をかけてシモネタばかりつぶやいている自分のことをどう思われるのかはちと心配ではありますが、脳トレにいそしんでいるものとポジティブに解釈いただいてどうかスルーしてくださることを祈るばかりであります。


ここたんさん、今後もレースとかでお会いできましたらどうぞよろしくおねがいします(>_<)



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50km、岩滝公民館エイドから(スマホ忘れの為)この日二度目の出発。

サムみやみガンプの足柄3連星で裏ボス峠に挑みます。


裏ボス峠もおせんべ塾長は坂に数えてくださいませんが、一般庶民から見れば「坂」なので自分は歩き混じり、60歩き+60走り作戦で進みます。

坂走り倒すモードのサムみやみさんから遅れそうになるたびに、走りの部分のスピードを上げてなんとか同じくらいのペースで進みました。



頂上のコスプレ名物私設エイドでは、コーラを頂きます。
と、みやみさんがこの名物エイドに読者さんがいたのかしばし捕まります。

ふぅ、ちと一息つけるぞ、と安心したのもつかの間、みやみさんがエイドの方と話し込んでいるのを横目にしているのに、それを待たずに進む湘南のサム王さんw



えーー??今回この二人の関係ってどうなってんの!?
一緒のペースでランデブーしてたんじゃなかったの!?



戸惑いつつ先を進むサムさんについていきました。


裏ボス峠の下りに入り、足が痛くて速く下れなさそうなサムさんに追いつきます。
だから先行していたんですね。
ほどなくしてみやみさんも追いついてきました。

相当痛いのかサムさんは「俺もガンプくんみたいに千光寺の下で左曲がって70kmでやめるわー」とおっしゃっていて、「そうしましょそうしましょ♪」と、あと20km弱走ってサムさんと早めのビールにあり着く頭へとすっかりなってしまっております。



ペースが違ったためちょっと早めのラストスパート気分。
「先に57kmの大エイドに行って待っています!」と言い残し、二人の先に進みました。



下りの丹生川トンネル前の民家の軒先では、昨年も見た記憶のある国旗をもって応援してくれるおじいさんがいたので、「(たったの二年目だけど)いつもありがとうございます!」と声を掛けたら、周りのご家族と嬉しそうに反応してくれました。

きっと毎年ああやって国旗を持って朝から応援してくれているんでしょうねおじいさん。


丹生川トンネルを抜けると、日本の「田舎原風景」から一変、国道沿いの「普通の田舎」に戻ります。



国道をしばらく進むと丹生川の大エイドですが、コーヒーが飲みたくなったのでエイドに直行せず、エイド直前に発見したローソンに入ってマウントレーニアのエスプレッソを買いました。

ローソンの店員さんから「マラソンを走っている途中で買い物するものなんですか!?」と驚かれましたが、うーん、ビールを買って飲むスーパーウルトラランナーの某らんな~さんもいることだし、「みんな普通にやっていますよ!」とほんとだかなんだか分からない情報を答えてコーヒーを片手に大エイドに到着しました。



ざくろゼリー、フローズンストロベリー、焼きそば、そして飛騨牛の焼肉。

飛騨高山ウルトラマラソン屈指のグルメ大エイドを満喫しつつ一服もしつつサムさん達を待ちます。



大エイドをしっかり堪能していると、サムみやみさんがエイドに到着。
みやみさんはドロップバックの受け取りへ。


サムさんが「ガンプくん先に行ってていいよ!」と言うので、
「千光寺を左に曲がってリタイアでいいんですよね?」ときくとサムさん、
さっきとは気変わりしていて、「いや、ここまできたんだから俺は歩いてでも完走する!」
とか言っております。



え゛!?

一瞬固まりました。
故障の状態的に、自分より悪いであろうサムさんが完走を目指すと言っている。



4月のチャレ富士の光景がデジャヴします。



途中一緒になったかんくろーさんと、40km直前の北麓公園でDNFすると言い合っていたのに、「とりあえずこの先の40kmのマット踏んでくる!」と言い残しかんくろーさんは先に進み、そのまま100kmを完走してしまった。


あの時も、かんくろーさんと自分、レイさんもいた。
同じ故障中でも、かんくろーさんよりも自分の状態はマシだった。
レイさんも二日酔いなのに走り続けた。

だのに、DNFを選択したのは自分だけ。


ウルトラ経験のないレイさん、年下のかんくろーさんが完走したというのに、DNFした自分という構図。

勝ち負けとかじゃないんですけど、なんとも言えないやるせない気持ちになり、勝手に負い目を背負ってしまった。



結果的にはDNFしたことで負傷したさきこさんを病院に送り届けられたし、下のようなことを書いて納得したような気になっていましたが、実際のところは書きながらドロドロしたドス黒い気持ちを押し殺すハメになっておりました。








それはそれは、完全に世に出しちゃったらアウトなドス黒い感情です。

当然かんくろーさんとレイさんに対してではなくて、お二人の完走には本当に感動したし。
どちらかというと自分を自分で裏切ってしまったような、自虐暴力的な気持ち悪い感情。



もうあの時のような思いはしたくない。
サムさんが感想を目指すんなら自分も目指さないと絶対に気持ち悪い気分になる。


なにより、完走を目指さないレースをしてしまうことで心に空いてしまう穴の大きさを、自分はチャレ富士の時にまざまざと思い知っていた。




そんなこんなをグルグルと考えながらたどり着いた千光寺坂下、60km地点運命の分かれ道。





左に行けば腰痛にもこれ以上響かない。
終電に余裕で間に合って千葉に帰れる。


右に行けば距離と激坂の負担で腰を壊すかもしれない。
終電に間に合わず、明日無断欠勤になってしまうかもしれない。



だけれども、左に行ったらランナーとして、いや、人間としての自分の心が損なわれるような気がいたしました。




気づいてみると、普通に「坂」と呼ぶには、あまりにも恐ろしい傾斜の、千光寺へと続く大ボス坂を登り始めた自分がおりました……。




(終電まにあうか!?)

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