木曜エドリクや山活に押し出され、放置、発酵中のキタタンレポ続きです。

 

 

 

第二関門を過ぎてコース最後の姫次の登るに入る直前、なんとこんな山の中に私設エイド!

 

 

 

犬越路を第二関門まで降りてくる間、一応ロードではありましたが、ガレ石がゴロゴロしており、車がこんな道を通れるのか?と不思議に思うくらいに荒れた道でありましたから、どうやってここまで上がってきたのか、本当に頭が下がります。

 

ありがたく、コーラを2杯ほど頂きました。

 

そして最後の姫次の登り。

 

 

第二関門の標高610mから姫次頂上の1433mまで800mの登りですので辛いのは間違いないのですが、これまでの二つの登り(鐘撞山、犬越路)に比べると傾斜は緩やか。

 

標高差だけを見て、前半の鐘撞山(400m→1280m)と同じ登りを想像していたため、初めはかなり憂鬱でしたが、傾斜が若干緩い分、気持ちは和らぎます。

 

 

 

それでもやはり永遠に続く坂道、今さらペースアップする気にもならず、ゆっくり休憩を挟みながら足を進めました。

 

 

中腹で一瞬フラットになる区間を挟み、また登る。

 

「いい加減終われや!」

 

シロメ剥いてそう思った瞬間、なにやら山頂らしき岩肌が見えてきた。

 

 
 

 
やっと(登りが)終わった!!
 
岩肌が露になっている箇所(土砂崩れ痕)の端に立ち、遠くの山々を眺め、しばし呆然としました。
 
息を整えて出発。
あとは山頂のフラットを通り、下るだけのはず。
 
と、思って進みますが、まだ登りが続きました。。
山頂に見えた山肌は、ただの土砂崩れ痕で山頂はもう少し上だったようです(^^;
(てか土砂崩れするような危険なところを通すのかとw!)
 
 
しかし、そんなに登り続けるでもなく、間もなく山頂に到着。
 
少し進むと給水エイドがあり、知り合いの応援に来ていた方々も沢山おりました。
出走者と同じ登りを通って来ているのだから、応援する方も一苦労です(^^;
 
そして感動したのが、山頂エイドなのに水が冷たいこと!!
 
カッパにとって、冷たい水は何にも変えがたい命の源。
自分にもフラスコにも冷たい水をたくさん詰め込んで、下りへと向かいました。
 
 
 
ここからの下りは一週間前の試走時に通った勝手知ったる道。
ここまで散々セーブしてきたからか、脚もまだまだ動き、試走と同じ感じで走ることができる。
 
もう周りも8時間前後のタイム帯の人達なので、下りでは順位を上げていきます。
 
 
一人だけ、木の階段をむちゃくちゃ早く降りるおじさんがいて、一旦道を譲りましたが、普通のトレイルの下りに入るとまた追いつく、ということがありました。
 
 
こういう階段。
 
階段で抜かれ、トレイルで追いつき、を何度か繰り返し、最後に道を譲られたとき、「階段速いっすねー!」と声を掛けたら「年寄りだから経験だよ!」とおっしゃってました。
 

自分、トレイルの下りは玲衣さんがたしか書いていた"スキーのようなイメージ"で、膝をクッションにして不規則に点在する石とか木の根の衝撃を吸収しつつガーーっと下っていけるんですが、階段のように規則的に並ぶ障害だとそれがうまく使えずに遅くなるようです。

 

 

自分の得意不得意の路面を知ることもトレランでは大事なんだろうな。

 

 

不整地の下りは本当に気持ちよく降りていける。

 

スキーのイメージって何て言うんだろ、極端に言うとモーグルみたいな姿勢で、まともに着地しない?膝で吸収してコブを舐める程度に着地する?

もちろん着地する場所は選びながら降りるけど、まともに着地しないから動く石とかに降りちゃっても次に行けばいいから気にならない。

当然ガレ石だらけのところだとダメですけど(^^;

そして斜度はある程度急な方が良い。

 

合っているか分からないけど気持ちよく飛ばせるし、下り不整地の着地は今のところはそれでいいやと思っている。

 

 

逆に階段の着地は人工的にフラットにされている部分に着地するから衝撃を吸収仕切れずにどうしても安全圏のスピードに落としてしまう。

 

今思えばあの階段が速かったおじさんは、ドン!ドン!と思いっきり着地して降りていたので、逆に衝撃吸収とかを考えない方がいいのかな?

 

うーん、奥が深いぞトレラン!

(そして楽しー!)

 

 

あとは歩きの登りだな(^^;

登りの遅い自分、富士登山でみやみさんがやっていた骨盤を使った登り方がめちゃくちゃ気になっています(><)

 

 

話が逸れましたが、そんな快適だった下りが終わってしまうハプニングがありました。

 

平丸分岐から平丸に向かって降り始めてすぐ、試走の際に気になっていた木の根を登るポイント。

 

この木の根をよっこらしょ、と登ろうとした瞬間、ピキーーン!

右太もも内転筋が攣りました(T▽T;)

 

しばし道をそれて悶絶。。

 

ちょうど救護係の人たちが下山している最中で、見つけてもらい、

塩と水分を摂るように言われ、持っていた炎熱サプリを全部まとめて水で流し込みます。

 

中々治まりませんでしたので仕方なく、半分攣りの感覚を引きずりつつ、ゆっくりと下山再開。

 

また本攣りが再発するんじゃないか。

トレイルを踏み外せば崖の下だし、恐る恐る歩を進めていくと、不思議と攣りの感覚が収まってくる。

 

なぜ攣りが治まるのか?

思えば、内転筋を攣ったのは木の根をよじ登る時、つまり「登りの動き」の時。

 

下りではそれほど使わない筋肉だから、自然と治まったのだと思います。

周りに遅れない程度にペースが回復。

 

山の下の方のガレ石区間では、足をグネらないように気を付けて歩を進めて、山を出る。

 

スタート直後に通った傾斜のキツイ登山道入り口の短い坂を下りると、最後のエイド。

必要もなかったのですが、気持ちよくfinishしたかったので、思いっきりかぶり水を浴びる。

 

finishのキャンプ場に向かってロードを降りる。

途中で最後のトレイル、ガレ石混じりなので、ここでも足をグネらないよう注意して降りる。

 

トレイルが終わった瞬間にロード500mダッシュ、1人、2人抜く。

ロードをこれほど恋しく思うなんて想像していなかった。。

 

 

そしてfinish。

 

 
 

オールスポーツより
 

 

8:00:57

平凡なタイムだけど、学んだことはたくさん。

 

 

こんなエグいコースを、曲がりなりにも完走できた。

 

飛騨ほどには完走の喜びはなかったけれど、半面、これから先に広大な新しい世界が広がっている匂いのするfinish。

(まあ、そこにどっぷり浸かりに行くかどうかは今後の展開次第としてw)

 

 

そしてfisnishした先には、原パンさん、ぬまっちさん、DNFだった玲衣さんの顔があった。

そしてエルトリウムさんも。

 

 

 

エルトリウムさんに撮ってもらった写真

 

 

皆さん、もう風呂に入って運転の無い人は一杯やってたりしていたw

 

 

自分は今風呂に行ってもイモ洗いだろうから、キャンプ場を流れる川でカッパ化して風呂の代わりに。

 

そして、キタタン会場を後にしました。

 

 

~ ~ ~

 

「いろいろ走ってみなきゃ分かんないっすよ。」

 

5月の検見川クロカンアフターでのフジヤマさんの一言をきっかけにエントリーしたキタタン。

 

実際に走ってみた。

それでなにかが分かったかというと、それほど分かったという気はしない。

 

けど、人が登っちゃダメだろうという崖みたいな場所を延々と登り下りさせられ、「自分にはまだまだ分からない事が沢山ある」という事だけは分かった。

 

 

常に知らない事や見たい事で溢れている世界の方が楽しいと思う自分にとって、望むべくもない状況がそこにありました。

 

 

こうなると人生、いくら時間があっても足りませんよね。

 

 

 

と、山岳信仰の駆け出し修験者かお前は!って感じになってきたところでレポを終わります。

 

 

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