この街の景色が
冬色に染まった
真白な雪に包まれた
静かな街の中

凍てつく風が僕をすり抜けていく
白い吐息がさらわれて消えていく
夕闇の中 また雪が降り出した

いつの間にか歩き慣れていた
雪の坂道
いつもより僕は急ぎ足
静かな街を背に

かじかむ手をぎゅっと握りしめたら
粉雪と地吹雪が辺りを包んで
夕闇の中 幻想の世界が広がった

そっと街の方を振り返ると
白い吐息と粉雪と
街頭のイルミネーションが
静かな街を彩っていた