少しでも前を向くと、また現実に首根っこ掴まれて引き戻される。
そうだったそうだった。
忘れて調子乗るところだったよ。
涙は嘘をつかない。

根本が治らなければどうしようもない。

もうあと一年しかないのに、治るのだろうか。

悔しいなぁ。
このままじゃ悔しい。
だから今生きている。

20分のたった1年だけが、宝物。
だけど思い出何て再構築されたものだから、所詮"事実を基にしたフィクション"に過ぎない。
願望が混ざって、フィルターが曇る。
カメラマンも演出家も監督も全て私自身だから、今ないものだけが映されていく。

だってあの頃の私も、違う理由で、同じように泣いていた。

あの頃の自尊心を取り戻すにはどうすれば良いのだろう。
歌えなくなった今、私は手持ちのカードをとうとう使いきった。

ずっとずっと昔から、私には私を支える"何か"があったから。
私は"何か"を支えに生きてきたから。

何にもなくても、私のことが好きだよと言ってくれる人が2人もいるのに、私はいつまで理由を探し続けるのだろうか。

色々な経験をして、たくさんのことを吸収した結果が今の私だなんて、あんまりじゃないか。

何度嘆いても変わらない。
むしろ悪くなるだけだ。

だから明日はただ生きる。
考えることをやめた人間を、生きていると言えるのだろうか。

空はあんなに高いのに、何故こんなにも窮屈なの?


久しぶりに悲しいことがあったから、直球な気持ちを。
本音はいつも、涙が教えてくれる。